3つ数えて目をつぶれ

映画と本の感想のみを綴ります。

『源氏物語(3)』

 角田光代訳
 須磨・明石から帰京し政に復帰した光源氏。一方で藤壺の宮との不義の子は新たな帝になり、明石の女君は女児を出産し上洛。光源氏は勢力を取り戻し、広大な六条院が落成する。新訳文庫3巻は「澪標」から「玉鬘」までを収録。
 明石での左遷生活に一区切りがつき都に返り咲く光源氏だが、文庫版あとがきで言及されているように、単に美しく才能あふれる主人公というアイコン的な造形からはみ出し、人間臭さが増しているように思う。欲望に負けやすい意志の弱さ(主に女性に惑わされやすいという点だが)や、執着の捨てられなさがよりはっきりと描かれる。また周囲の女性たちの造形も陰影が深い。田舎育ちで自分の身分に引け目を感じ、自己評価の低い明石の君の人となりは、等身大の人間としての魅力を感じさせる。その明石の君を尊重しつつも、彼女や玉鬘への執着に心穏やかではない紫の上は、振り回されて気の毒に思えてくる。人間の機微がより生々しく迫ってくるのだ。また、スピンオフ的な若君たちの幼い恋を綴った「少女」の章、逃亡劇と再会劇という大イベントで盛り上がる「玉鬘」等、ちょっと違った味わいの章もありメリハリがあって楽しい。「玉鬘」は本当にザ・エンターテイメント!という感じで新鮮だった。

源氏物語 3 (河出文庫 か 10-8)
河出書房新社
2023-12-06


源氏物語 全編 与謝野晶子訳
紫式部
角川書店
2013-10-29


『源氏物語(2)』

角田光代訳
 藤壺の宮は光源氏との不義の子を出産する。帝は自身の子と信じており藤壺は心労が絶えない。一方光源氏の正妻である葵の上は六条御息所の生霊にとりつかれて命を落とす。そして光源氏は右大臣の娘である朧月夜との情事が発覚し須磨へと退居することになる。
 源氏物語がどのようなストーリーでどのような人たちが登場するのか把握するには最適な現代語訳で楽しくすいすい読める。2巻は「紅葉賀」から「明石」までを収録。気持ち、段々語り手のメタ視点が強めに出てきたように思う。読者に話しかけるような語り口調もだが、この物語を読んでいる人がどう思っているのかまで地の文内で言及して読者と共感を分かち合うような所が増えている印象を受けた。そのせいなのか、読んでいると現在進行感があるというか、つい最近起きた事々を噂話のように伝え聞くような面白さがある。これは当時の人たちもそのように感じたのか、現代語訳にすることで際立ってきたものなのか。
 それにしても光源氏は相変わらず懲りない人である。作中でも語り手によってあーまた悪い癖が…みたいな言及をされているので、彼の気質・振る舞いは当時の価値観として普通だったというよりも、「懲りない男」として造形されているんだなということがよくわかる。光源氏の美しさは女性だけでなく男性の心も打つものである、老若男女に対するモテであることも再三言及されており、全人類にモテようという勢い。非の打ち所がない人物であると折に触れて表現されるが、現代の視点だと女癖が非の打ちどころのなさを帳消しにしているので、ここは時代背景を強く感じた。

源氏物語 2 (河出文庫 か 10-7)
河出書房新社
2023-11-07


『源氏物語(1)』

角田光代訳
 約1000年前に紫式部によって書かれた『源氏物語』。54帖から成る世界最古の長編物語である作品を、角田光代が現代語訳を手掛け、小説として甦らせた。読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞作品。文庫版(1)は「桐壺」から「末摘花」までを収録。
 訳者の文庫版あとがきによると、訳者を含む「源氏物語落ちこぼれ組」がワーっと読めるような現代語訳を試みたとのこと。私も源氏物語どころか古典全般には非常に疎いのだが、本作は確かにワーっと読めて源氏物語の物語としての面白さが味わえる。断片的に知っていた有名エピソードの詳細はこういうものだったのかとようやく理解することができた。訳については、古典愛好家や過去の名訳・名翻案等の愛好家からすると色々と異論があるのかもしれないが、源氏物語のストーリーを小説として読みたいビギナーにはちょうどいいのではないかと思う。
 それにしても一般知識として知ってはいたが光源氏のやっていることが予想以上にクズでわりと退く。小君への態度は子供にそんなことを話したり依頼したりしていいのか?!というものだし、若紫の顛末は言うまでもない。まあ現代人の目から見たら退くけど当時の価値観ではこんなものか…と思っていたら、若紫の件は従者たちもだいぶ退いていて当時の視点でもこれは異常だったんだな!と逆に安心した。
 作中では当時の貴族社会が描かれているわけだが、女性たちの生活(経済)基盤の心もとなさが印象に残った。夫以外に実家や親族などの後ろ盾があれば何とかなるが、特に名家や権力筋との繋がりがない人は、「末摘花」でも垣間見られるように生活に困窮する。当然自分で生計を立てるという道などない(女房として有力者に仕える等の道はあるだろうが、そのルートに入るにも元々の家名や後ろ盾が必要だろう)。どうやって生活していたのか本当に謎だ。

源氏物語 1 (河出文庫 か 10-6)
河出書房新社
2023-10-05





『結婚/毒』

トーヴェ・ディトレウセン著、枇谷玲子訳
 貧しい労働者地域に生まれた”私”は、文学青年崩れの父親、美人で気まぐれな母親、内向的でハンサムな兄と共に暮らす。「母の娘」として母親から強い執着を向けられる一方で、父親が大切にしていた本の世界にひかれ、詩人になると決意(「子供時代」)。高校進学を諦め働き始めた”私”は、文芸誌編集者と知り合い作品を見てもらうことになる。(「青春時代」)。やがて作家として成功した”私”だが、私生活は困難が続き徐々に心身ともに疲弊していく(「結婚/毒」)。デンマークの庶民から愛され続けている著者の自伝的小説三部作。
 デンマークではその作品が広く共感を呼び、国民的作家的なポジションにあるそうなのだが、恥ずかしながら全く知らなかった。自伝的三部作を合冊して翻訳出版したのが本著になるが、著者の作品を知る入口としてはとても良かったのではないかと思う。ディトレウセンはいわゆるインテリ家庭の出自ではなく、父親は多少文学の素養はあるが、母親は教養はなく、芸術とは縁遠い環境で育った。そんな彼女が自身の表現をつかんでいく「子供時代」「青春時代」は瑞々しい。なかなか強烈な性格だった母親との関係の影響は色濃く、母親に常に気にかけてほしいが母親とは理解しあえないという関係が痛々しかった。編集者ら男性との接し方がかなり危なっかしくはらはらするのだが、地位と経済力のある男性と結婚すれば安泰であるという母親の考え方(そういう時代だったという側面もあるが)に沿ったという面もあるだろう。成長するにつれ両親とは距離を置けるようになり、独立できたという喜びも綴られるが、4度の結婚の顛末がまた苦しい。ディトレウセンは薬物依存症に障害苦しんだそうで「結婚/毒」には薬物に依存していく過程とそこから抜け出すことの困難さが克明に記録されているのだが、パートナーによって依存状態に引き込まれるのだからひどい話だ。逆に薬がなかったらこの夫婦は関係を維持していなかったろう。解説によるとデンマーク語では結婚と毒は同じ単語だというのだが、正にその通りな結婚生活なのだ。そういった体験を作品に展開できたところが著者の強さだったのだろうし、作品自体はクールで同情は寄せ付けないような作風で、作中の”私”自体もいわゆる共感を呼ぶ、愛される人物としては必ずしも描かれていない。むしろ安易な共感ははねつけるような硬度がある。それでもやはり痛ましく思えてしまうのだ。




『警視ヴィスティング カタリーナ・コード』

ヨルン・リーエル・ホルスト著、中谷友妃子訳
 カタリーナ・ハウゲンの失踪から24年経った。当時事件を担当したラルヴィク警察のヴィリアム・ヴィスティング警部は今も事件を追い続けており、カタリーナの夫マッティンとも休日を共に過ごすほど親しくなっていた。事件が起きた10月10日は毎年ハウゲン宅を訪問していたが、今年はマッテンは留守にしており、異例の事態にヴィスティングは心配になる。翌日、国家犯罪捜査局のアドリアン・スティレルがやってくる。カタリーナ事件の2年前に起きた誘拐事件の再調査を始めることになり、その被疑者としてマッティンが浮上したのだ。
 ノルウェーの人気警察小説シリーズの12作目にあたる。日本では本作が2作目の翻訳で全部が翻訳されているわけではないそうだ。1作完結で本作単品でも問題なく読めるが、スティレルはこの先また登場するのかなという気配を残している。
 本作、いわゆる展開が意外で息もつかせないというタイプのミステリではない。むしろ怪しい人がちゃんと最後まで怪しいし、派手なアクションや謎解きがあるわけでもない。事件の背景にあるものは何だったのか、この人は何を抱えてきたのか、ヴィスティングの中で何がひっかかっていたのかをゆっくりと、一つ一つ辿っていく。スティレルが指揮する作戦のスリリングさはあるものの、むしろヴィスティングの警官としての知性、そして人としての真面目さが印象に残る。序盤、ヴィスティングが預かっていた孫娘がボールペンをいじってインクを口にしてしまい、彼が大いに焦るエピソードがある。その時、ボールペンは自分が出しっぱなしにしていたものだと娘に言おうかどうか迷い、結局言うという流れにヴィスティングの人柄が見て取れて印象に残った。


猟犬
ヨルン リーエル ホルスト
早川書房
2015-03-31


『ケアの倫理とエンパワメント』

小川公代著
 倫理・哲学者のキャロル・ギリガンが提唱し、彼女の説を受け継いで政治・社会・倫理・臨床医学の分野で研究者たちが数十年にわたって擁護してきた「ケアの倫理」。二項対立ではなく自己と他者の関係性としてのケアを、ヴァージニア・ウルフ、オスカー・ワイルド、三島由紀夫、多和田葉子等の文学作品をケアという観点で読み解き、ケアすることの新たな文脈を考察する。
 ケアというと女性が社会の中で課せられた役割、ジェンダーを強化するものとしてフェミニズムの観点からはスルーされてきた。家庭内での家族のケアよりも女性個人の経済的・精神的な自立の方が重視されてきたという経緯がある。それに対してケアとは他者に寄り添う、他者のあり方を想像しようとすることだと捉えなおしていく。他者のあり方を想像するという行為は文学を読む時の行為と重なるところがあるので、ケアの倫理を考える糸口として文学は相性がいいのだろう。ただ同時に、ケアが暗黙の了解的に課されたもの、労働の搾取とならないように注意深く扱う必要もあると思う。
 ヴァージニア・ウルフは女性の経済的自立の重要性を唱え、「家庭の天使」を目の敵にしたというイメージがある。しかし本著の中で指摘されるようにウルフ作は女性がいわゆる男性らしさを身に着けるべきだと主張したわけではなく、作中に登場するケアする女性も精神的に独立した人物として立ち上がってくる。ウルフにとっては両性の特性(と同時されていたもの)の間での揺らぎが重要だったのだろう。この2つの極の間で揺れ動く様が、本著で取り上げられている文学の中ではしばしば描かれている。「強く」あろうとするとともすると悪しき男性性に寄りかねないところ、ケアの精神、つまり他者への想像力がブレーキになるとも考えられる。もう一方の立場に入っていける、その様を想像できることが精神を、世界を豊かにしていく。今の日本の社会ではこの他者への想像力が大分不足しているように思った。

ケアの倫理とエンパワメント
小川公代
講談社
2021-08-27


灯台へ (岩波文庫)
ヴァージニア ウルフ
岩波書店
2004-12-16


『獣たちの葬列』

スチュアート・マクブライド著、鍋島啓祐訳
 切り裂かれた腹に人形を埋め込まれた女性の遺体が発見された。8年前に警察が取り逃がした連続猟奇殺人犯“インサイド・マン”が犯行を再開したと見込み、警察は外部調査・考察ユニット(LIRU)と連携して捜査を開始する。LIRUの一員として協力を要請されたのは、殺人罪で服役中の元刑事アッシュだった。彼はかつてインサイド・マンを逮捕目前まで追い詰めたのだ。
 スコットランドを舞台とした警察小説…だが警察小説としては大分型破りだ。そもそもアッシュは既に警察官ではないし、彼が参加するLIRUは警察「外」の組織だ。むしろ組織のアウトサイダー、愚連隊的なメンバーが活躍する。更に、アッシュは大物ギャング・ケリガンの恨みを買い、彼女に人生を蹂躙され続けている。殺人事件の捜査と、アッシュとケリガンとの因縁とが平行して進んでいくのだが、どちらもかなりトゥーマッチな濃さで、別々の作品にした方がよかったくらい。更に捜査の中で他の事件も混入してくるので、少々盛りだくさんすぎる気がする。個々の事件が絡み合うところまでいかず、無理やり一つの箱に詰め込まれたという印象を受けた。時間的・地理的な制限を設けるための構成かと思ったのだが、だとするとあまりうまくいっていない。アッシュがただただ無謀なだけに見えてしまった。まあ実際無謀なんだけど…。特にケリガンへの仕掛けは雑すぎて、それ絶対バレるし殺られるぞ!とハラハラしてしまった。
 登場人物たちは個性的でそれぞれキャラが立っているのだが、前述の通りエピソードを詰め込みすぎて、個々の見せ場は少々中途半端。妙にこの人知っていますよね的な出方をするなと思っていたら、シリーズ2作目だったんですね。エグい状況であってもどことなくユーモラスな描写がある所が面白い。セリフの作り方やモゴモゴ言う描写等は漫画的でもある。

獣たちの葬列 (ハーパーBOOKS)
スチュアート マクブライド
ハーパーコリンズ・ジャパン
2021-10-15


獣狩り (ハーパーBOOKS)
スチュアート・マクブライド
ハーパーコリンズ・ジャパン
2015-11-19


 

『汚れなき子』

ロミー・ハウスマン著、長田紫乃訳
 交通事故で重傷を負った女性と娘が病院に搬送された。娘は母親の名前がレナであること以外は何も明かさなかった。やがて母娘が森の中の小屋で監視されていたこと、幼い弟がおり、母親が父親を殺そうとしたことがわかってくる。女性は14年前に行方不明になった大学生と同一人物なのか。
 主要登場人物それぞれの視点のパートが交互に配置されており、過去と現在を行き来する。その中で「レナ」とハナがどういう状況にあるのか、彼女らに何があったのか、そして事件の真相が徐々に見えてくる。一つの章から次の章へのフックが強力で一気読みしてしまった。各章の視点のずれと隠された思惑による謎の引っ張り方が上手く、スリリング。本作で扱われているのは女性の誘拐・監禁事件。本作に限らず監禁事件は強い執着、支配欲によって起こされることが多い。その執着、支配欲は一方的なものであり、身勝手な欲望が根底にある。しかしその欲望は、それを欲望と自覚がない人、それが愛情と善意だと思い込んでいる、また周囲からも愛情だとみなされている人の中にもある。レナの父親であるマティアスのふるまいの端々には、あれ?と思う所が見受けられるのだが、エピローグ前の一文にぞわりとした。

汚れなき子 (小学館文庫)
ロミー・ハウスマン
小学館
2021-06-07


ルーム スペシャル・プライス [Blu-ray]
ウィリアム・H・メイシー
Happinet
2018-02-02


『刑事失格』

ジョン・マクマホン著、恒川正志訳
 妻子を事故で失い、酒浸りの毎日を送る刑事マーシュ。ストリッパーに頼まれ、彼女に暴力を振るうボーイフレンドを殴りつけて脅した所、翌朝その男は他殺死体で発見されていた。死亡時刻は彼が訪ねた時間に一致しており、泥酔していてその時間の記憶がない。このままでは自分が容疑者になってしまう。黒人少年が焼殺された事件を追いつつ、マーシュは自分が殺人犯なのか確かめようとする。
 酒は飲んでも飲まれるな!マーシュの不安と恐怖は酔っぱらって自分が男を殺したのか殺していないのかわからないという所にもある。飲んでなかったらもうちょっと話は早かったのに。ただ、彼がなぜ飲まずにいられないのかという背景が、今現在の事件にも絡んでくる。黒人少年焼殺事件は意外な方向に進み始め、事件の要素がどんどん積まれていく、そこにマーシュの過去の背景も絡んでくるという、なかなかの盛りの良さ。題名や導入部分からはちょっと想像しにくい方向に行くので良くも悪くも意外で驚いた。麻薬やDVのような至って世俗的な犯罪に関わってきたマーシュの世界と、犯人側が見ている世界が接近してある一点で接触するようにも読めた。
 相容れぬ要素を力業で一体化したような奇妙な味わいだった。その奇妙さに何となく説得力を持たせてしまうのがアメリカ南部という土地柄なのかもしれない。一応現代が舞台の話だが現代とは思えないような真相。

刑事失格 (ハヤカワ・ミステリ文庫 マ 18-1)
ジョン・マクマホン
早川書房
2021-01-07





白が5なら、黒は3 (ハヤカワ・ミステリ)
ジョン ヴァーチャー
早川書房
2021-02-03








『結婚退職後の私たち 製糸労働者のその後』

塩沢美代子著
 若い“女工”の労働力によって支えられ、やがて機械化していった製糸工場。労働環境の厳しさで知られるが、15,16歳で就職した女性たちは仲間同士の話し合いや労働組合運動によって、社会の仕組みや政治との関わりに気付き、行動するようになった。数年後に結婚し退職していった彼女たちの、その後ン生活実態を調査した。
 1971年に出版された本なので在とは大分状況が違う所もあるが、予想外に古さを感じない。当初は、苦労を共にした仲間たちが今どうしているのかということが知りたく、つてをたどってアンケートを送ったものだそうで、回答者群の偏りはあるし、アンケートもいわゆる調査研究用に設問されたものではない。それでもアンケートの回答がそこその数得られたというのは、皆、家庭外の仲間との繋がりを切実に求めていたということで、そのあたりは現代でも同じなのではと思う。結婚退職が一般的だったため結婚するとキャリアは途切れ、労働組合でもベテラン組合員は次々いなくなりノウハウが引継ぎされにくい。また家庭では自分一人の時間が取れない、独立した個人として扱われないという嘆きも、今と変わらない。ただ、生活の為や周囲の勧めによってやむなく結婚したという人は案外少なく、結婚相手も自分との相性の良さ・相手の魅力によって選んだと言う人が少なくないのは意外だった。結婚後も夫婦の価値観が合っているという人も案外少なくない。政治の話になると揉めるので家庭内ではしないと言う人ももちろん一定数いるが。
 労働組合活動等を通じて、自分たちの意志で組織や世の中に影響を与えることができるという自己肯定感、また個人は尊重されるものだという意識が得られたという側面が大きかったのだと思う。だから世間の慣習に流されにくい人が多かったのでは。結婚は家族のことではなく自分のことだという言葉は当然のことなのだが、現代でも頼もしい。


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