3つ数えて目をつぶれ

映画と本の感想のみを綴ります。特に映画。ご連絡はhoto5now★yahoo.co.jp(お手数ですが★を@に変えてください)まで。

2020年05月

『鳥の歌いまは絶え』

ケイト・ウィルヘルム著、酒匂真理子訳
 様々な事業を展開する裕福な一族に生まれ、生物学者を目指すデイヴィッドは、地球上のあらゆる生物が滅びに向かっていることを知る。一族は資産と人員を終結させ研究所を作り、クローン技術によって人類を存続させようとするが、クローンたちは従来の人類とは異なる性質を見せ始める。
 地球上の生命が弱体していく世界を3世代にわたって描くSF長編。滅びゆく世界、人類の知恵・生命のもろさが情感豊かに物悲しく描かれている。が、パンデミックの中で読むには少々不向きだったか…。前半は人類の英知の敗北といっていいような展開なのでちょっと辛いんだよね…。
 デイヴィッドたちはクローンを作るが、彼らには「個」という概念が薄く、兄弟姉妹で強い共感能力を持ち1つの生命体のようにふるまう。デイヴィッドら旧人類とは別の文化・別の生命として生き始める。しかしクローンたちもまた滅亡の道を歩み始める。彼らには独創性や創造力、抽象的なものを考える力がないので予想外の危機に対応できないのだ(このあたりのクローンの概念はさすがに一時代前のものだと思う)。突破口となるのは、それまで問題因子とされていた「個」。創造性と孤独がセットになっていることが人間の特性、それぞれ全く似ていないことに価値があるという人類の描き方はヒューマニズムに根差していると言えるだろうが、希望がありつつもやはり滅びの気配が漂う。美しいが儚い。

鳥の歌いまは絶え (創元SF文庫)
ケイト・ウィルヘルム
東京創元社
2020-04-30


ナインフォックスの覚醒 (創元SF文庫)
ユーン・ハ・リー
東京創元社
2020-03-12



『天使は黒い翼をもつ』

エリオット・チェイズ著、浜野アキオ訳
 ホテルで抱いた娼婦・ヴァージニアとなぜか共に旅に出たティム。道中で彼女を捨てるつもりだったが、欲望に忠実で度胸がある彼女と離れがたくなる。ティムは獄中で仲間と立てたある計画があり、その相棒としてヴァージニアを同行させる。
 ティムの現金強奪計画はなかなかのスケールで、着々と準備を進めていく様や特別仕様のトレーラーをこしらえる様は愉快。だが実際の犯行の瞬間は予想外にあっさりしている。ティムが囚われ悶々とするのはヴァージニアの存在だ。とは言え、犯罪の相棒としてのヴァージニアは頼もしい。予想外のドライビングテクニック、「悪い金なんてない」と言い放つ様など魅力的だ。いわゆるファム・ファタルと言えるのだろうが、ティムを破滅させるというよりも一緒に奈落の底まで突っ走っていく、何ならティムを置き去りにしていくような勢いの良さがある。彼女の方が欲望がはっきりいているのだ。ティムの方が無自覚で、それゆえヴァージニアに振り回される。ティムとヴァージニアの間にあるものがわかりやすい愛や信頼ではなく、理屈を越えた離れがたさなところに、クライムノベルとしてよりもノワールとしての個性が際立っていた。彼らはこういうふうにしか生きられないという強烈さがある。

天使は黒い翼をもつ (海外文庫)
エリオット・チェイズ
扶桑社
2019-12-27







『オスロ警察殺人捜査課特別班 フクロウの囁き』

サムエル・ビョルク著、中谷友紀子訳
 敷き詰められた羽の上に奇妙な恰好で横たわる少女の死体が発見された。口には白いユリの花が押し込まれ、周囲にはろうそくが五芒星の形に並べられていた。加えて死ぬ前に虐待を受けていたことがわかった。捜査を始めた殺人捜査課特別班のムンクとミアは、ある養護院に着目するが。
 シリーズ2作目。相変わらず癖のない文章が読みやすく(これは翻訳の良さもあるのだろうが)、事件の展開の引きも強いのでするすると読めた。不気味な殺人現場という設定は前作同様だが、今回はミアもムンクも調子が悪そう。ミアは姉を失った喪失感・罪悪感から逃れられず酒と薬が手放せなくなっていく。前作で少し持ち直したと思っていたら、また逆戻りだ。刑事としての聡明さを知っているだけに、彼女が酒と薬でぼんやりとしている様は読者としてももどかしい。一方ムンクは妻への未練を断ち切れず、彼女とパートナーの姿を見て落ち込む。離婚して十数年たつのに未練を断ち切れないってなかなかのものですね…。彼らの不調をあざ笑うように、猟奇殺人の捜査は決め手を欠く。読者に対してはある程度情報が開示されているのでめぼしはつくのだが、ある妄執に基づいた価値観、そしてそれが提供するものに食いつく欲望がおぞましい。「普通の人」が安全圏から発している分、後者の方が恐ろしく思える。
 なお、ミアの身辺に異変の予兆があるので、自作が気になる。無事翻訳されるといいのだが…。

オスロ警察殺人捜査課特別班 フクロウの囁き (ディスカヴァー文庫)
サムエル・ビョルク
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2019-03-28



オスロ警察殺人捜査課特別班 アイム・トラベリング・アローン (ディスカヴァー文庫)
サムエル・ビョルク
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2019-03-28




『世界のすべての朝は』

パスカル・キニャール著、高橋啓訳
 ヴィオル奏者のサント・コロンブは妻を亡くし、2人の娘と引きこもって暮らしていた。ある日、彼の元に若い青年が弟子入りする。青年はサント・コロンブの娘と愛し合うようになるが、王宮に招かれた彼は娘を捨て、彼女は絶望する。
 サント・コロンブの妻への思いは深く強烈だ。妻は死んでも、彼の世界には常に妻がいる。妻と彼を繋げるのが音楽だ。本作では死者、あの世との繋がりが音楽を導き出す。彼の娘たちもまた、その思いに巻き込まれていく。若き弟子の音楽を導くのはサント・コロンブの娘だが、彼女もまたあの世へと近づいていく存在だ。常に死の気配がまとわりついている。あちらがわとこちらがわとの境界線に芸術は生まれるのか。弟子がサント・コロンブの領域に近づけないのは、音楽は「この世」で生きる為の手段であり、あちら側へのまなざしを持たないからかもしれない。あちら側を視野に入れた時、ようやく師と並び立つことができるのだ。音楽は、芸術は何のためにあるのか、どこから生まれてくるのかという音楽論、芸術論でもある。
 親子、男女の関係の抜き差しならなさや、どろどろとした猥雑な要素が多分にあるのだが、トーンは一貫して静謐で文章の美しさがしみてくる。なお、本作を原作にしたアラン・コルノー監督による映画『めぐり逢う朝』は私にとって心に刺さり続ける一作。最後泣いた。

世界のすべての朝は (伽鹿舎QUINOAZ)
パスカル・キニャール
伽鹿舎
2017-03-23



めぐり逢う朝 Blu-ray
カロリーヌ・シオル
紀伊國屋書店
2019-04-27



『コックファイター』

チャールズ・ウィルフォード著、齋藤浩太訳
 闘鶏家として鶏の飼育と訓練をしているフランク・マンスフィールドの目標は、最優秀闘鶏家賞を獲得すること。それまでは誰とも口を利かないという沈黙の誓いを立てている。ある勝負に敗れて文無しになった彼は、次の試合の為に金策を図るが。
 モンテ・ヘルマン監督により映画化もされた作品(映画は珍作といえば珍作だが…)。闘鶏というニッチな題材と、その世界にのめりこむ男の生きざまを描く異色のノワール。いわゆる犯罪小説としてのノワールではないが、主人公が世間からは理解されない世界にのめりこんでいく、後戻りのできない勢いはノワール的だ。フランクの生き方は闘鶏ありきで、一般成人男性としては色々と難がある。世の中の風習、ルールに染まらず、お金の使い方、稼ぎ方も浮世離れしている。ギター演奏で元手を稼ぐというのはロマンティックすぎて笑ってしまうくらいだ(しかもプロ並みの腕前というからチートすぎやしないか)。愛する女性はいるが、彼女との暮らしを願っているかというとそういうわけでもなく、女性を尊重しているとは言い難い。彼女を愛していると思ってはいるが、彼女の人生に沿うことはできないのだ。闘鶏と言う自分の世界、自分の道でしか生きることができないフランクのありかたは傲慢でエゴイスティックではあるが、突き詰めすぎていっそストイックだし、不器用もいいところだ。いくところまで行ってくれ。
 なお闘鶏シーンや鶏の飼育はかなり詳しく描かれているのだが、動物愛護的には明らかにアウトなので、苦手な方はご注意を。

コックファイター (海外文庫)
チャールズ・ウィルフォード
扶桑社
2020-04-30



コックファイター HDニューマスター版 [Blu-ray]
ハリー・ディーン・スタントン
キングレコード
2018-08-08



『3人の夫』

 配信で鑑賞。船の上で年老いた「父」と暮らす娼婦のムイ(クロエ・マーヤン)は、情人離れした性欲で次々と客を取っていた。彼女に恋した青年は彼女の「父」を口説き落として結婚し、陸上で新婚生活を始める。しかしムイの性欲は留まることがなく、また地上での生活にもなじめない様子だった。監督はフルーツ・チャン。
 とにかく男女が頻繁にセックスしている作品なのだが、ムイにとってはやらないと体調が悪くなる、死ぬくらいの必死さなので、あまりハッピーな感じではない。ムイにとっての自然な生き方は一般的な社会の中では不自然と捉えられる。また、彼女をとりまく3人の「夫」は協力して売春ビジネス(当然ムイを売るわけだが)を始め、ファミリービジネスとして勝手に盛り上がっていく。その盛り上がりはコミカルではあるが、ムイの意思を確認しようという様子が全然ないので少々気持ち悪い。
 とは言え、ムイの意思、彼女が自分をどう位置付けて何を感じているのかということは、一貫して示されない。もちろん彼女にも意思はあるのだが、それを他の人間がうかがい知ることが難しい。別の言語、別のルールで生きている存在のように見える。青年は彼女を伝説の人魚と重ねるが、まさに人魚のような異界の存在で、普通の人間社会からははみ出ている。海の上ではあんなに妖艶だったのに、陸で生活するうちどんどん色あせていく(撮影と演じるマーヤンの上手さが映える)のも人魚のようだ。海に帰りたくて彼女は暴れるのかもしれない。終盤、3人の夫たちは、彼女と共に異界に入っていくようにも思えた。最初はカラフルだった映像がどんどんモノクロに近づいていくのも、異界に近づいていく過程のようだった。
 ただ、ムイが「夢の女」すぎて今時これかと鼻につくところはある。意思疎通のできない、勝手に動いていく女という点では古典的な夢の女ではないと言えるが、性的な存在として都合がよすぎるようには思う。

三人の夫(字幕版)
チン・マンライ
2019-10-19


ハリウッド★ホンコン [DVD]
ウォン・ユーナン
レントラックジャパン
2003-12-19


『うたうおばけ』

くどうれいん著
 「おばけ」になって歌う岬、失恋の「葬式」のために喪服姿でやってきたミオ、暗号好きなスズキ、振られる為に東京に来た著者を迎えてくれたタムさんとのどか。さまざまな「ともだち」がぞろぞろ登場するエッセイ集。
 「工藤さんって友達多そうっすよね」と言われて、げ、と思ってしまうという著者。友達という言葉が苦手、友達の多さが人間の価値だなんて安易なものさしだ!というわけで大変共感できるのだが、しかし本著を読んでいると著者はばっちりと友達が多いし、その友達を非常に大切にしており誠実であるように思える。友達ではなく「ともだち」。世間でよかろう美しかろうとされている関係とはちょっと違う、しかし得難い関係性。情が深いというよりも、相手の個性、あり方に対する尊重がお互いにあるのだと思う。それは友人でも恋人でも家族でも同じだ。「仲良く」と「尊重」は必ずしも一致しない。「みんな仲良く」である必要はないんだよな。
 それにしても、著者が結構な頻度で振られており、その振られ方に対するエネルギーがなんだかすごい。えっこんな強烈に悲しむようなことだったっけ?これが若さか…。

うたうおばけ
くどうれいん
書肆侃侃房
2020-04-29





『彼女の体とその他の断片』

カルメン・マリア・マチャド著、小澤英実・小澤身和子・岸本佐知子・松田青子訳
 私の首にはリボンが結ばれている。そのリボンに他人が触ってはいけない。でも夫はリボンが気になって仕方ないらしい…『夫の縫い目』。関係が破綻しそうな恋人が、突然私に赤ん坊を渡す…『母たち』。作家である私はアーチスト・イン・レジデンスで山の中のホテルを訪れる…『レジデンス』。女性の身体の変容、違和感、親密さとその破綻にまつわる作品集。
 快楽・苦痛を含む身体感覚は極めて個人的なものだが、それが社会的な関係性・価値観を背景に置いた時、違和感やひずみが生まれることがある。最愛のパートナーとの関係が段々不穏になっていく『母たち』、『本物の女には体がある』でドレスになっていく女性たち、摂食障害のイメージがつきまとう『八口食べる』、女性作家という存在に対する世間の先入観・イメージに対する皮肉と怒りを感じる『レジデンス』等、自分の在り方が他者・社会が一方的に持つイメージや暴力によって浸食されていく。特に『本物の女には体がある』は行くも地獄、戻るも地獄のような辛さがあった。ドレスになりきってしまえばいっそ楽なのかもしれないが。どの作品も不穏で、世界の終わりの予兆のようなものを感じさせる。特に『リスト』は世界の終わりに向かいセックスの相手をリスト化していく話なのだが、終末をもたらす要因がタイムリーすぎてぞわりとした。

彼女の体とその他の断片
カルメン・マリア・マチャド
2020-05-01



フラワーデモを記録する
フラワーデモ
エトセトラブックス
2020-04-11


『スケート・キッチン』

 郊外の住宅地に暮らす17歳のカミーユ(レイチェル・ビンベルク)はスケートボードに夢中だが、怪我が原因で母親からスケートボードを禁止されてしまう。こっそりとスケートボードをしに街に出掛けたカミーユは、女の子だけのスケートクルー「スケート・キッチン」に出会い、メンバーになる。しかしこのことで母親との関係はよりこじれてしまう。監督はクリスタル・モーゼル。
 カミーユが暮らしているのは住宅地(長屋風の集合住宅が並んでおり、わりと庶民的な雰囲気)だが、スケート・キッチンのクルーらがつるんでいる市街地に出るには、電車でそこそこ時間もお金もかかるらしい。ティーンエイジャーにとって距離とお金というのは大きなハードルだ。これは自分ではどうにもならない。
 そしてどういう親の元で生活しているかということも、自分ではどうにもならない。このもどかしさは万国共通だろう。カミーユの母親は決して悪い人ではないし母親としての責任を担える人ではあるが、娘が愛しているもの、彼女の内面の世界についてはあまり理解していない。母親としてはスケートボードは危ないからやめてほしい、せっかくかわいいんだからメイクしておしゃれすればいいのに…という気持ちなのだろうが、それはカミーユがやりたいこと、やりたいファッションとはずれている。心配とは言え、娘のフィールドに土足で踏み込んでくるのはちょっといただけない。友達の前で親と揉めなければならないのはきついなあ(特に10代にとっては)と、あるシーンを見ていていたたまれなくなった。母親は娘が自分が思う「娘」像とは大分違う人間らしいということになかなか気づかないのか、受け入れられないのか。ラストで若干歩み寄りが見えてほっとしたが。最終的に戻るのが親元の「家」であるのは、カミーユの年齢を考えると年齢相応なのだ。

 自宅と街との距離は、カミーユと母親との距離にも思える。かといって彼女が別居している父親の元に行きたいのかというとそういうわけでもない。後にカミーユが自分で家族の事情を口にするのだが、娘が成長していくことを受け入れられない(大人の女性の身体になっていくことを相談できる相手ではない)父親というのはかなり問題があるのでは…。カミーユの生理用品に関する知識に偏りがあって、17,18歳でその理解って大分ずれているのでは?と思ったのだが、そういうことをちゃんと教えてくれる・話し合える相手がいなかったということで、それは心細いだろう。彼女がスケート・キッチンの仲間と一緒にいたがるのはそういう話ができるから、というのも一因なのだと思う。
 女の子たちがボードで町中を疾走し、大声で笑ったり怒鳴ったりしているは小気味良い。よく描かれがちな「女子ならでは」みたいな感じではなく、単につるんで騒いでいるというニュートラルさ、雑さがいいのだ。ただ、会話の中では女性だから遭遇する不愉快さや迷惑行為などがぽろぽろ出てきてなかなかしんどい。また、男の子が絡むと一気にいわゆる「女の子集団にありがちな面倒くささ」みたいな表現になってしまうのは残念だった。恋愛であれ友情であれ個対個の関係だから、親友である自分への報告がないことをそんなに怒ったり裏切り者扱いするか?と思っちゃうんだけど…。

スケート・キッチン(字幕版)
ジェイデン・スミス
2020-04-01



SK8R’S(3) (ビッグコミックス)
トジツキハジメ
小学館
2015-07-10


『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』

 ダウン症の青年ザック(ザック・ゴッツァーゲン)は長年の夢だったプロレスラーの養成学校に入る為、施設を脱走する。その道中で漁師のタイラー(シャイア・ラブーフ)と出会い旅を共にするが、彼は漁師仲間の獲物を盗み網に火をつけたことで追われる身だった。ザックを追ってきた介護士のエレノア(ダコタ・ジョンソン)も加わり、ザックを目的地に送り届けようとする。監督はタイラー・ニルソン&マイケル・シュワルツ。
 ザックが暮らしているのはどうやら老人ホームらしいのだが、高齢者介護と障碍者支援とは別のスキルを必要とするものだろう。多分、他に手近な施設がないから無理やり入れられているんだろうが、ザックに適切な手助けをしてくれる、あるいは適切な施設を手配してくれる家族が介助者がいないということなのだろう。エレノアはザックのことを気にかけてはいるが、過保護すぎて彼に出来ることを見落としている。見た限りではザックは身の回りのことはそこそこ自分で出来るし、つきっきりでケアをしなければならないというわけでもない。ザックは自分が本来がいるべきではない場所から脱出したのだと言える。
 タイラーも同様で、地元の漁師仲間との関係は修復しようがない。彼の自暴自棄な振る舞いは兄の死によるものだとわかってくる。兄がタイラーにとってのいるべき場所で、彼はその場所を失ってしまったのだ。エレノアについても、タイラーと同様に大切な人と離別している。居場所をなくした人たちが自分がいるべき場所を見つけにいくロードムービーだと言える。いるべき場所とは具体的な場があるというよりも、ここは自分がいるべき場所だと思わせてくる人がいるかどうかなのだろう。
 心温まるストーリーではあるのだが、話の軸もディティールもわりとぼんやりしている。3人の間に何で信頼関係が成立したのかという描写が大分ふわっとしており、多分にご都合主義的だ。そんな簡単に流されちゃうの?!という感じは否めない。全体的に散漫な所が残念だ。音楽も含め、アメリカ南部の風土には魅力があるので勿体ない。なお、シャイア・ラブーフ出演作を久々に見たのだが、年齢重ねて痩せてきたらクリスチャン・ベールに似てきた気がする。

ザ・ピーナッツバター・ファルコン [Blu-ray]
トーマス・ヘイデン・チャーチ
Happinet
2020-08-05



ハックルベリー・フィンの冒けん
マーク・トウェイン
研究社
2017-12-19


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