ロサンゼルスで老舗フレンチレストランのシェフを務めるカール・キャスパー(ジョン・ファブロー)は、オーナー(ロバート・デニーロ)が斬新なメニューに理解を示さないことにいら立っていた。「定番」メニューを料理評論家にけなされたことがきっかけでツイッター上で炎上を起こし、実際にケンカになり店もやめてしまう。元妻イネス(ソフィア・ベルガラ)の提案で、息子パーシーを連れて故郷マイアミに戻ったカールは、地元の味であるキューバサンドイッチのフードトラックをやろうと思いつく。監督・脚本・主演はジョン・ファブロー。
ジョン・ファブローと言えば『アイアンマン』の監督(と出演)だけど、本作はいわゆる大作ではなく、むしろこじんまりとした作品。大作の反動で作ったのかな。作中、カールはメニューの方針を巡ってオーナーと対立する。カールは自分がおいしい、おもしろいと思う新作に挑戦したい。しかしオーナーは「老舗の味」として、固定客が求める定番料理を作れと言う。お金を出しているのはオーナー、シェフはオーナーがいなければ料理は出来ないというわけだ。
カールは腹を立てるが、これはシェフもオーナーも両方間違っていない。料理だけでなく、映画にしろ何にしろ、いわゆるクリエイターにとっては付き物な悩みなのだろうが、『アイアンマン』がなまじ大ヒットしたファブローだけに、あれそんなに締め付けきつかったのかな・・・と、うがった見方をしてしまいそうになった。ファブローは製作もやっているから、当然金銭面のハードさも十二分にわかっているだろう。それでも、やっぱり客の顔色見ずに作りたいものを作りたい!と思ってしまうのがクリエイターの性なのか。本作のカールの場合は、そもそもなぜそのレストラン(保守王道みたいな方向性)に就職したんだと突っ込みたくなったが。
ちょっとカールにとって都合がよすぎる展開だし、女性2人が優しすぎる(カールにとって都合よすぎる)よなとは思ったが、物足りないものの気軽に楽しく見られる作品だった。カールが、難点は多いが嫌な人ではないというところもポイント。評論家にくってかかるシーンで、怒っているとか許せないとかよりも「傷ついた」という言葉を使うのが印象に残った。評論家がメニューを批判するのも単に難癖つけているのではなく、確かにこれはがっかりするかも・・・と思わせるものだし。双方に実感こもってるなーと思った。
料理はどれもおいしそうだった。ただ、カールの料理は押しなべてカロリーが高そう!息子に作ってあげるグリルドチーズサンドなんてすごくおいしそうだし家でも作れそうだけど、あのバターの量を見ると・・・おそろしくて・・・。なお、キューバサンドイッチは具はおいしそうなのにバゲット部分がそれほどでもなさそうなのが残念。
ジョン・ファブローと言えば『アイアンマン』の監督(と出演)だけど、本作はいわゆる大作ではなく、むしろこじんまりとした作品。大作の反動で作ったのかな。作中、カールはメニューの方針を巡ってオーナーと対立する。カールは自分がおいしい、おもしろいと思う新作に挑戦したい。しかしオーナーは「老舗の味」として、固定客が求める定番料理を作れと言う。お金を出しているのはオーナー、シェフはオーナーがいなければ料理は出来ないというわけだ。
カールは腹を立てるが、これはシェフもオーナーも両方間違っていない。料理だけでなく、映画にしろ何にしろ、いわゆるクリエイターにとっては付き物な悩みなのだろうが、『アイアンマン』がなまじ大ヒットしたファブローだけに、あれそんなに締め付けきつかったのかな・・・と、うがった見方をしてしまいそうになった。ファブローは製作もやっているから、当然金銭面のハードさも十二分にわかっているだろう。それでも、やっぱり客の顔色見ずに作りたいものを作りたい!と思ってしまうのがクリエイターの性なのか。本作のカールの場合は、そもそもなぜそのレストラン(保守王道みたいな方向性)に就職したんだと突っ込みたくなったが。
ちょっとカールにとって都合がよすぎる展開だし、女性2人が優しすぎる(カールにとって都合よすぎる)よなとは思ったが、物足りないものの気軽に楽しく見られる作品だった。カールが、難点は多いが嫌な人ではないというところもポイント。評論家にくってかかるシーンで、怒っているとか許せないとかよりも「傷ついた」という言葉を使うのが印象に残った。評論家がメニューを批判するのも単に難癖つけているのではなく、確かにこれはがっかりするかも・・・と思わせるものだし。双方に実感こもってるなーと思った。
料理はどれもおいしそうだった。ただ、カールの料理は押しなべてカロリーが高そう!息子に作ってあげるグリルドチーズサンドなんてすごくおいしそうだし家でも作れそうだけど、あのバターの量を見ると・・・おそろしくて・・・。なお、キューバサンドイッチは具はおいしそうなのにバゲット部分がそれほどでもなさそうなのが残念。