中東の紛争地帯で生物兵器が使用された。生物兵器による感染は紛争地域にとどまらず、世界中に蔓延していく。アメリカに住むアナ(テリーサ・パーマー)とエリック(ペン・バッジリー)は結婚を控えて2人の世界に浸っていた。エリックの祖父アンディ(フランク・ランジェラ)は生物兵器開発に関わった罪悪感にさいなまれながら、妻エスター(ジーナ・ローランズ)と支えあう。アンディの弁護士ミア(ロザリオ・ドーソン)とその夫でスランプ中の作家レン(ジョシュ・ハートネット)は心が離れていた。彼らの日常にもパンデミックが押し寄せてくる。監督・脚本はブライアン・ホリウチ。
3組のカップルを中心とした群像劇。題名からパニックホラーっぽい内容なのかと思っていたら、いわゆるホラー要素は薄く、SF風味をまぶし、ちょっとポエティックでもある。アナとエリックのやりとりがやたらとポエミーだからかもしれないが・・・。これがもうちょっと年長のミアとレン夫婦だと仲も冷えて辛辣、アンディとエスターには長年苦楽を共にした重みを感じる。カップルの3つの時代を象徴しているようでもある。
パンデミックがどんどん広がっていくという絶望的な状況なのだが、カップルたちのやりとりは痴話喧嘩のようだ(そもそもアナとエリックはパンデミックの深刻性も認識していないみたいだけど)。緊迫感がないというよりも、切羽詰まった状況だからこそ普段から問題になっているがうやむやにしていたことが噴出してしまうというように見える。2人の関係の根本的な部分が全部露呈されてしまうようだった。
時間軸が様々な時期を行ったり来たりするので、あの時のあのセリフはこれが元ネタだったのか等と、シーンが連鎖していくのが、人の思い出がよみがえってくる感じに似ている。2人の間だけで通じる冗談等、親密さの見せ方は手堅いものがあった。
前知識の全くない状態で見たのだが、ジーナ・ローランズが出ていてびっくり。本当におばあちゃんなのだが、ぱっと見てもただものでない感じが漂っている。華やかなオーラがあった。
3組のカップルを中心とした群像劇。題名からパニックホラーっぽい内容なのかと思っていたら、いわゆるホラー要素は薄く、SF風味をまぶし、ちょっとポエティックでもある。アナとエリックのやりとりがやたらとポエミーだからかもしれないが・・・。これがもうちょっと年長のミアとレン夫婦だと仲も冷えて辛辣、アンディとエスターには長年苦楽を共にした重みを感じる。カップルの3つの時代を象徴しているようでもある。
パンデミックがどんどん広がっていくという絶望的な状況なのだが、カップルたちのやりとりは痴話喧嘩のようだ(そもそもアナとエリックはパンデミックの深刻性も認識していないみたいだけど)。緊迫感がないというよりも、切羽詰まった状況だからこそ普段から問題になっているがうやむやにしていたことが噴出してしまうというように見える。2人の関係の根本的な部分が全部露呈されてしまうようだった。
時間軸が様々な時期を行ったり来たりするので、あの時のあのセリフはこれが元ネタだったのか等と、シーンが連鎖していくのが、人の思い出がよみがえってくる感じに似ている。2人の間だけで通じる冗談等、親密さの見せ方は手堅いものがあった。
前知識の全くない状態で見たのだが、ジーナ・ローランズが出ていてびっくり。本当におばあちゃんなのだが、ぱっと見てもただものでない感じが漂っている。華やかなオーラがあった。