1980年代末期から2000年初頭に漫画・TVアニメ・映画としてメディアミックス展開された「パトレイバー」シリーズ。過去何度か実写化の噂がたったが、今回初の実写化となった。舞台は原作(アニメ・マンガ版)の「未来」である2013年の東京。特車2課第二小隊も隊員が代替わりして3代目。初代と名前が似ていたりするが、全くの別人たちである。何より、都市開発の終焉と度重なる不況によって、汎用人間型作業機械“レイバー”自体がコスト的に割に合わなくなり、“レイバー犯罪”も減少、特車二課も第一小隊は解散、第二小隊のみが運用スキル継承の名目でかろうじて存続していた。
パトレイバーファンとしては実写ってどんな実写だ、イングラム(第二小隊が使用しているレイバー)は本当に動くのかと半信半疑、戦々恐々だった。総監督はアニメ劇場版を2作手掛けた押井守だが、押井監督の実写映画は(私は)ちょっと心配なのよね・・・。ということで楽しみ半分心配半分で見に行ったが、結論から言うと、悪くない。初期のOVAシリーズに近い味わいがある。1章の監督・脚本は押井守なのだが、押井作品ではおなじみの軍隊メシ(食事描写に拘りを見せるが決しておいしそうに見せる為のものではない)、ここぞという所でスベり気味のギャグ(コメディセンス自体はある人なのになぜスベるのか不思議なんだが・・・)もほんのり懐かしい。
本作、何が勝因かというと、一番はイングラムが(ほぼ)「動かない」というところではないか。年期の入った機体で動かすだけでひと騒動、という設定(Windows98を2013年に使っているような感じだろうか)なので動かなくてもドラマ上問題がない。セットとしては良くできているので、動かさなくてもそれなりに見栄えはする。また、キャラクターを原作とはテイストは似ているが別人にしたことも良かったと思う。原作キャラクターを再現してほしかったという声もあるようだが、再現したらしたらで、絶対に「違う!」ってなると思うのね・・・。
パトレイバーファンとしては実写ってどんな実写だ、イングラム(第二小隊が使用しているレイバー)は本当に動くのかと半信半疑、戦々恐々だった。総監督はアニメ劇場版を2作手掛けた押井守だが、押井監督の実写映画は(私は)ちょっと心配なのよね・・・。ということで楽しみ半分心配半分で見に行ったが、結論から言うと、悪くない。初期のOVAシリーズに近い味わいがある。1章の監督・脚本は押井守なのだが、押井作品ではおなじみの軍隊メシ(食事描写に拘りを見せるが決しておいしそうに見せる為のものではない)、ここぞという所でスベり気味のギャグ(コメディセンス自体はある人なのになぜスベるのか不思議なんだが・・・)もほんのり懐かしい。
本作、何が勝因かというと、一番はイングラムが(ほぼ)「動かない」というところではないか。年期の入った機体で動かすだけでひと騒動、という設定(Windows98を2013年に使っているような感じだろうか)なので動かなくてもドラマ上問題がない。セットとしては良くできているので、動かさなくてもそれなりに見栄えはする。また、キャラクターを原作とはテイストは似ているが別人にしたことも良かったと思う。原作キャラクターを再現してほしかったという声もあるようだが、再現したらしたらで、絶対に「違う!」ってなると思うのね・・・。