特集上映「HAL is back!」で鑑賞。コンピューター泥棒で一儲けしようと企んだものの、恋人に裏切られ逃亡する羽目になったビル(ロバート・バーク)。弟のデニス(ウィリアム・セイジ)はかつて野球の名選手だったがテロリストとして逮捕され刑務所に入っている父親に会いに行く。しかし父親は既に脱獄していた。父親を探しに出たビルとデニスは、食堂を経営しているケイト(カレン・サイラス)と彼女の元に居候しているエリナ(エリナ・レーベンソン)に出会う。1992年、ハル・ハートリー監督作品。
ハートリー作品にはしばしば犯罪者や元受刑者が登場するが、本作も同様。ビルを演じるロバート・バークは『アンビリーバブル・トゥルース』でも元受刑者役だったので、また君か!という気分になる(笑)。キャストだけではなく、テーマも『アンビリーバブル~』から引き継がれていると思う。過去に傷を持つ人との関係を描くことで、相手を許すというのはどういうことか、はたして可能なのか、というテーマを追っていると思う。やりたいことが(少なくとも本作あたりまでは)変わっていない人なんだろうと思う。
器用に振舞えない、気が利いたことができない人々のぎこちなさが、たまにイラっとさせられつつも愛おしく感じられた。デニスは見るからに不器用そうだし、一見スマートでモテそうなビルも、本気で惹かれたケイトに対してはぎこちない。また、ケイトの「本当に思ったことしか言わない」という生き方は実に生き難そうだ。ビルが、彼女の生き方は行きづらい、でも嘘を言わせるのはもっと酷だということをわかっているんだろうな、と思わせる部分がよかった。人と人との向き合い方の一つの形として。それを踏まえてのラストがすごくいい。正直中だるみしてるなぁと思った所も多々あるのだが、ラストがいいと全部許したくなる(笑)
ハル・ハートリーといえばこれ、という有名なダンスシーンがある作品。やっぱり強烈だった。かっこいいとか悪いとかを超越している。Sonic Youthの曲でこの動きか・・・という斬新さ(笑)は今でも色あせていないと思う。Sonic Youthだけでなく、挿入曲のラインナップが非常に豪華。
Goo
MAY I SING WITH ME
ハートリー作品にはしばしば犯罪者や元受刑者が登場するが、本作も同様。ビルを演じるロバート・バークは『アンビリーバブル・トゥルース』でも元受刑者役だったので、また君か!という気分になる(笑)。キャストだけではなく、テーマも『アンビリーバブル~』から引き継がれていると思う。過去に傷を持つ人との関係を描くことで、相手を許すというのはどういうことか、はたして可能なのか、というテーマを追っていると思う。やりたいことが(少なくとも本作あたりまでは)変わっていない人なんだろうと思う。
器用に振舞えない、気が利いたことができない人々のぎこちなさが、たまにイラっとさせられつつも愛おしく感じられた。デニスは見るからに不器用そうだし、一見スマートでモテそうなビルも、本気で惹かれたケイトに対してはぎこちない。また、ケイトの「本当に思ったことしか言わない」という生き方は実に生き難そうだ。ビルが、彼女の生き方は行きづらい、でも嘘を言わせるのはもっと酷だということをわかっているんだろうな、と思わせる部分がよかった。人と人との向き合い方の一つの形として。それを踏まえてのラストがすごくいい。正直中だるみしてるなぁと思った所も多々あるのだが、ラストがいいと全部許したくなる(笑)
ハル・ハートリーといえばこれ、という有名なダンスシーンがある作品。やっぱり強烈だった。かっこいいとか悪いとかを超越している。Sonic Youthの曲でこの動きか・・・という斬新さ(笑)は今でも色あせていないと思う。Sonic Youthだけでなく、挿入曲のラインナップが非常に豪華。
Goo
MAY I SING WITH ME