スペイン内戦下、少年ハビエルの父親はサーカスのピエロだったが、強制的に共和国軍に参加させられ国民軍兵を惨殺した後、捉まり処刑された。時は流れフランコ政権下のスペイン。成長したハビエル(カルロス・アレセス)は父にならいピエロとしてサーカスに入る。そこで美しい曲芸氏ナタリア(カロリーナ・バング)に一目ぼれするが、彼女の恋人はピエロのセルジオ(アントニオ・デ・ラ・トレ)だった。セルジオは一座のスターだったが、乱暴で酔うとナタリアに暴力を奮っていた。ハビエルはナタリアを救いたいと願うが。監督はアレックス・デ・ラ・イグレシア。
な、何なんだこの映画は・・・とちょっとたじろいでしまう異様なテンションの高さ(オープニングクレジットの無駄なかっこよさ!)と、見ているうちに胃がもたれてくるような内容の詰め込み度に圧倒された。ものすごくバランスが悪いような気もするのに勢いで見せられてしまうというか・・・。そもそも、スペイン内戦時下のハビエルの父親のエピソードが結構長く、また大人となったハビエルの時代はフランコ政権下なので、そこにもっと話が絡んでくるのかと思っていたらそうでもない、というか予想と違う方向で絡んでくるというか・・・。過去からの伏線の引っ張り出し方が結構強引だ。
ハビエルの父親は、息子に「復讐しろ」と言い残す。国による理不尽な暴力に対するリベンジと、「いじめっこ」的なセルジオに対するリベンジが重なってくるのだろうかと思っていたら、後半は普通(でもないか)に三角関係のもつれで拍子抜けといえば拍子抜けだった。ハビエルの父親は世界の理不尽さを呪うのだが、ハビエルは自分自身が理不尽な存在になっちゃうんだもんなぁ・・・。ただ、意図せず自身も理不尽な存在になってしまう、という意味では、フランコ政権にしろ国民党にしろ突き詰めると暴力的な存在になってしまったので同じようなものかもしれないが。
ハビエルはナタリアに対して自分が彼女を救いたい!何でセルジオと別れないんだ!と責めるが、セルジオとナタリアは共依存的なDV関係なので、彼女ないしは彼の一方だけ責めても意味ないんだよね・・・。ナタリアは暴力をふるわれるのは嫌だといいつつ、半ばそれに魅せられセルジオから離れられない。この関係の断ち切れなさがものすごく嫌だった。あー私はこういう女性が嫌いなんだなと久々に実感した。
な、何なんだこの映画は・・・とちょっとたじろいでしまう異様なテンションの高さ(オープニングクレジットの無駄なかっこよさ!)と、見ているうちに胃がもたれてくるような内容の詰め込み度に圧倒された。ものすごくバランスが悪いような気もするのに勢いで見せられてしまうというか・・・。そもそも、スペイン内戦時下のハビエルの父親のエピソードが結構長く、また大人となったハビエルの時代はフランコ政権下なので、そこにもっと話が絡んでくるのかと思っていたらそうでもない、というか予想と違う方向で絡んでくるというか・・・。過去からの伏線の引っ張り出し方が結構強引だ。
ハビエルの父親は、息子に「復讐しろ」と言い残す。国による理不尽な暴力に対するリベンジと、「いじめっこ」的なセルジオに対するリベンジが重なってくるのだろうかと思っていたら、後半は普通(でもないか)に三角関係のもつれで拍子抜けといえば拍子抜けだった。ハビエルの父親は世界の理不尽さを呪うのだが、ハビエルは自分自身が理不尽な存在になっちゃうんだもんなぁ・・・。ただ、意図せず自身も理不尽な存在になってしまう、という意味では、フランコ政権にしろ国民党にしろ突き詰めると暴力的な存在になってしまったので同じようなものかもしれないが。
ハビエルはナタリアに対して自分が彼女を救いたい!何でセルジオと別れないんだ!と責めるが、セルジオとナタリアは共依存的なDV関係なので、彼女ないしは彼の一方だけ責めても意味ないんだよね・・・。ナタリアは暴力をふるわれるのは嫌だといいつつ、半ばそれに魅せられセルジオから離れられない。この関係の断ち切れなさがものすごく嫌だった。あー私はこういう女性が嫌いなんだなと久々に実感した。