1905年、佛山市に暮らす6歳のイップ・マンは親元を離れ、義兄ティンチーと共にチェン・ワンスー(サモ・ハン・キンポー)の詠春拳武館に入門する。やがてチェン・ワンスーは病に倒れ、弟子のツォンソウ(ユン・ピョウ)が跡を継いだ。成長したイップ・マン(デニス・トー)は香港へ留学し、ティンツィー(ルイス・ファン)はツォンソウと共に武館運営に携わっていた。しかし佛山では日本の商人が幅を利かせるようになり、やがて武館にも乗り込んでくる。監督はハーマン・ヤウ。
実在の武道家イップ・マンを主人公とした、一連のイップ・マンシリーズの前日譚とでもいうべき作品。イップ・マンがまだ修行中だったころを描いている。私の中ではイップ・マンは完全にドニー・イェンのイメージなので、キャストが変わった(10代20代頃の話だからしょうがないんだけど)本作は違和感あるのではと思っていたが、これはこれでいい!主演のデニス・トーは独特の清冽な雰囲気があって、イップ・マンという役柄に良く合っていた。香港留学時の洋服姿も似合う。そして何よりカンフーアクションのキレがいい!何よりもまずカンフー映画なのだ!という意気込みが感じられる。私はカンフー映画にはそんなに詳しくないのだが、知識が全然なくても十分に楽しい。デニス・トーは実際に詠春拳の使い手なので当然アクションは流暢なのだが、これがカンフー映画だ!的な意気込みのある作品だった。序盤のチェン・ワンスーとツォンソウの組み手から始まり、市場での乱闘、イギリス人とのケンカ、薬局の老人(演じているのはイップ・マンの実の息子だそうだ!もう90歳になるそうだが、壊れそうな机をひょいと支えるところなど、動きの滑らかさに唸る)との修行、そしてクライマックスの宿命の対決まで、要所要所でアクションシーンを配置しており澱みがないという印象だった。
アクション映画としてはキレがいいが、ロマンスや兄弟・師弟愛など人間ドラマ部分はとても古風。イップ・マンと副市長の娘チャン・ウィンセン(ホアン・イー)、イップ・マンにずっと片思いしている幼馴染、幼馴染に思いを寄せるティンツィーの四角関係?は昔の少女マンガに出てきそうだ。また、この手のお話だとかませ犬ないしは道化ポジションになりがちなティンツィーが、武道家としても武館経営者としてもそこそこやり手、何より優しく、結構キャラが立っている。それだに、終盤での急展開は残念。そこに至るまでの伏線が大雑把なので、唐突な感じがした。何よりイップ・マンはそんなことで断定したのか!と突っ込みたくなってしまう。
実在の武道家イップ・マンを主人公とした、一連のイップ・マンシリーズの前日譚とでもいうべき作品。イップ・マンがまだ修行中だったころを描いている。私の中ではイップ・マンは完全にドニー・イェンのイメージなので、キャストが変わった(10代20代頃の話だからしょうがないんだけど)本作は違和感あるのではと思っていたが、これはこれでいい!主演のデニス・トーは独特の清冽な雰囲気があって、イップ・マンという役柄に良く合っていた。香港留学時の洋服姿も似合う。そして何よりカンフーアクションのキレがいい!何よりもまずカンフー映画なのだ!という意気込みが感じられる。私はカンフー映画にはそんなに詳しくないのだが、知識が全然なくても十分に楽しい。デニス・トーは実際に詠春拳の使い手なので当然アクションは流暢なのだが、これがカンフー映画だ!的な意気込みのある作品だった。序盤のチェン・ワンスーとツォンソウの組み手から始まり、市場での乱闘、イギリス人とのケンカ、薬局の老人(演じているのはイップ・マンの実の息子だそうだ!もう90歳になるそうだが、壊れそうな机をひょいと支えるところなど、動きの滑らかさに唸る)との修行、そしてクライマックスの宿命の対決まで、要所要所でアクションシーンを配置しており澱みがないという印象だった。
アクション映画としてはキレがいいが、ロマンスや兄弟・師弟愛など人間ドラマ部分はとても古風。イップ・マンと副市長の娘チャン・ウィンセン(ホアン・イー)、イップ・マンにずっと片思いしている幼馴染、幼馴染に思いを寄せるティンツィーの四角関係?は昔の少女マンガに出てきそうだ。また、この手のお話だとかませ犬ないしは道化ポジションになりがちなティンツィーが、武道家としても武館経営者としてもそこそこやり手、何より優しく、結構キャラが立っている。それだに、終盤での急展開は残念。そこに至るまでの伏線が大雑把なので、唐突な感じがした。何よりイップ・マンはそんなことで断定したのか!と突っ込みたくなってしまう。