百年戦争に揺れるヨーロッパ某国。傭兵のガッツ(岩永洋昭)は巨大な剣を武器に戦地を渡り歩いていた。ある戦場で強力な傭兵集団“鷹の団”を率いる青年グリフィス(櫻井孝宏)と出会い、鷹の団に加わる。やがて鷹の団はミッドランド王国の正規軍に登用されるまでになるが、グリフィスの野望は更に高いところにあった。原作は三浦健太郎の同名漫画。過去に本作と同じ黄金時代篇が1997年にTVシリーズ化されたこともあるが、今回はスタッフ・キャスト共に一新し映画化、しかも3部作(黄金時代篇が終わった後も「断罪篇」「千年王国の鷹篇」作りたいそうだが大丈夫・・・?)。監督は窪岡俊之、製作はSTUDIO4℃。
従来の2Dアニメーションと3DCGを合わせたような映像になっているが、目が慣れるまでちょっと時間がかかった。2Dアニメを見る感覚でいると3DCG部分は線が味気なく動きが機械的(実際はなめらかに動いているはずなのに不思議だ)な感じがするし、逆に3DCGを見るつもりでいると2D部分は平坦なように見えてくる。2Dと3DCG部分のすり合わせは、作る側にとっても課題の一つなんだろうな~。ただ、本作は比較的うまくいっていると思う。合戦シーンなどたまにコピー&ペースト感が出るのはご愛嬌だが、煙や炎などのエフェクトにはやはり強みがある。また、ストーリー上、剣での格闘や騎馬戦シーンが多いが、カット割が上手いなという印象を受けた。上手く見得を切っていると思う。冒頭、ガッツと敵兵の一騎打ちシーンなどパキパキ手際よく処理されていた。
ストーリー上、かなりの分量を2時間弱に納めているが、脚本が手堅くすんなりと見ることができる。私はTVシリーズ全話視聴と原作流し読み程度の前知識だが、特に支障は感じなかった。思ったほど話の進め方に駆け足感がないので、全く事前知識がない人でも、それなりに楽しめると思う。
で、原作ないしTVシリーズないしを把握している人には、この先ガッツやグリフィスがどうなっているのかわかっているわけだが、わかっているだけに本作での彼らの“青春”感がちょっと辛くもある。黄金時代の終わりの予兆が既に見えるだけに。ガッツとグリフィスの道がどこで重なり、どこで別れるかも見所になってくるのだろう(まあある意味ずっと離れないわけですが・・・)。
なおキャストだが、声優未経験であろうガッツ役の岩永が、予想外の好演だった。シリーズ重ねるうちにもっと上手くなるんじゃないかと期待。そして任せて安心な櫻井グリフィスだが、とにかく口説きがサマになりすぎる。おそろしく説得力のある口説きシーンでしたね。
従来の2Dアニメーションと3DCGを合わせたような映像になっているが、目が慣れるまでちょっと時間がかかった。2Dアニメを見る感覚でいると3DCG部分は線が味気なく動きが機械的(実際はなめらかに動いているはずなのに不思議だ)な感じがするし、逆に3DCGを見るつもりでいると2D部分は平坦なように見えてくる。2Dと3DCG部分のすり合わせは、作る側にとっても課題の一つなんだろうな~。ただ、本作は比較的うまくいっていると思う。合戦シーンなどたまにコピー&ペースト感が出るのはご愛嬌だが、煙や炎などのエフェクトにはやはり強みがある。また、ストーリー上、剣での格闘や騎馬戦シーンが多いが、カット割が上手いなという印象を受けた。上手く見得を切っていると思う。冒頭、ガッツと敵兵の一騎打ちシーンなどパキパキ手際よく処理されていた。
ストーリー上、かなりの分量を2時間弱に納めているが、脚本が手堅くすんなりと見ることができる。私はTVシリーズ全話視聴と原作流し読み程度の前知識だが、特に支障は感じなかった。思ったほど話の進め方に駆け足感がないので、全く事前知識がない人でも、それなりに楽しめると思う。
で、原作ないしTVシリーズないしを把握している人には、この先ガッツやグリフィスがどうなっているのかわかっているわけだが、わかっているだけに本作での彼らの“青春”感がちょっと辛くもある。黄金時代の終わりの予兆が既に見えるだけに。ガッツとグリフィスの道がどこで重なり、どこで別れるかも見所になってくるのだろう(まあある意味ずっと離れないわけですが・・・)。
なおキャストだが、声優未経験であろうガッツ役の岩永が、予想外の好演だった。シリーズ重ねるうちにもっと上手くなるんじゃないかと期待。そして任せて安心な櫻井グリフィスだが、とにかく口説きがサマになりすぎる。おそろしく説得力のある口説きシーンでしたね。