元役者志望で、25歳のフリーター・砧(妻夫木聡)はふとした出来心で、300万円の借金を背負う羽目に。返済の為、金融業者・山岡(松雪泰子)から紹介された高給アルバイトを始める。それは死体等々のヤバい荷物の運搬業、通称「スマグラー」だった。暗殺された田沼組組長の死体を運んだことで、砧たちは抗争に巻き込まれていく。原作は真鍋昌平の同名漫画。監督は石井克人。
『探偵はBarにいる』(弟出演)にしろ本作(兄出演)にしろ、高嶋兄弟に何が起こったというのか・・・。というわけで本作には高嶋政宏が変態ヤクザ役で出演し、大熱演している。高嶋兄弟の間では変態ブームが起きていたのかしら。他の出演者も概ね好演でキャラが立っている。主演の妻夫木が(役の設定上)一番影が薄かったくらいだ。
しかし、高嶋兄をはじめ出演者の努力は、見れば見るほどあー勿体無いな~という気持ちがつのるばかり。全体の構成と、本作の目玉の一つであるアクションの見せ方のテンポが悪く、いちいち話の腰を折っているように思った。
本作は章立てされた構成なのだが、正直、章立てする必要性は感じない。砧がスマグラー稼業に巻き込まれていく様を一気に見たいのに、なかなか話が進んでいかないのだ。原作の構成を再現しているのかもしれないが、そこは漫画と映画の違いがあるんだから・・・と言いたくなる。監督が脚本も手がけているのだが、あまり得意ではないのかなと思った(他の作品も構成があまり上手くないので)。また、アクションシーンではハイスピードカメラを使ってクリアなスローモーションを見せる。これはこれで、しかるべきポイントで使えば見応えあると思うのだが、毎度毎度やられるとまだるっこしい。ここはさらっと流して!とやきもきさせられる。映画のテンポが停滞し、却ってスピード感がなくなるのだ。
一番ひっかかったのは、終盤での砧の変貌。彼が俳優志望だったという設定は序盤に明かされるが、終盤での展開に説得力を持たせるほどの伏線がないので、都合が良すぎるように見えてしまう。色々な部分で、配分が上手くかみ合っていない。砧の怪我の治りが妙に早いのも気になったが、あれは物語内時間はどのくらい経過した設定なのだろうか。
『探偵はBarにいる』(弟出演)にしろ本作(兄出演)にしろ、高嶋兄弟に何が起こったというのか・・・。というわけで本作には高嶋政宏が変態ヤクザ役で出演し、大熱演している。高嶋兄弟の間では変態ブームが起きていたのかしら。他の出演者も概ね好演でキャラが立っている。主演の妻夫木が(役の設定上)一番影が薄かったくらいだ。
しかし、高嶋兄をはじめ出演者の努力は、見れば見るほどあー勿体無いな~という気持ちがつのるばかり。全体の構成と、本作の目玉の一つであるアクションの見せ方のテンポが悪く、いちいち話の腰を折っているように思った。
本作は章立てされた構成なのだが、正直、章立てする必要性は感じない。砧がスマグラー稼業に巻き込まれていく様を一気に見たいのに、なかなか話が進んでいかないのだ。原作の構成を再現しているのかもしれないが、そこは漫画と映画の違いがあるんだから・・・と言いたくなる。監督が脚本も手がけているのだが、あまり得意ではないのかなと思った(他の作品も構成があまり上手くないので)。また、アクションシーンではハイスピードカメラを使ってクリアなスローモーションを見せる。これはこれで、しかるべきポイントで使えば見応えあると思うのだが、毎度毎度やられるとまだるっこしい。ここはさらっと流して!とやきもきさせられる。映画のテンポが停滞し、却ってスピード感がなくなるのだ。
一番ひっかかったのは、終盤での砧の変貌。彼が俳優志望だったという設定は序盤に明かされるが、終盤での展開に説得力を持たせるほどの伏線がないので、都合が良すぎるように見えてしまう。色々な部分で、配分が上手くかみ合っていない。砧の怪我の治りが妙に早いのも気になったが、あれは物語内時間はどのくらい経過した設定なのだろうか。