第11回東京フィルメックスにて。犯罪組織の摘発に失敗し、密告者に重傷を負わせてしまったリー刑事(ニック・チョン)は罪悪感にさいなまれつつ仕事に邁進していた。新たな密告者を探すリーは、出所したばかりで妹を借金のかたにヤクザにとられた細鬼(ニコラス・ツェー)に目を付ける。細鬼は報酬目当てでリー刑事に協力するが。監督はダンテ・ラム。
ダンテ・ラム監督作品を見るのは初めてなのだが、人気があるのもわかる。エンターテイメントとして華があるのだ。しかしその一方でかなりくどいなという印象も受けた。この濃さは好みが分かれそうだ。畳み掛けるようなアクションも濃いし、漂う情感も濃い。それは余分なんじゃないかなーという要素もてんこもりにしてあるのだ。リーと社交ダンス教室のエピソードは本筋の伏線になっているのかと思ったらそうでもなく、リーの悔恨という感情をより上塗りする、悔恨ダメ押しの為の要素だ。また、アクションシーンに関しては、廃校での一連の格闘シーンはセッティングも撮影の仕方も全てが過剰でくどいという印象。もうちょっとあっさりとして!とも思ったが、あっさり撮ると本作の面白さは半減しちゃうんだろうなー。良くも悪くもこってこてさが魅力だと思う。
泥臭いことをフルスピードでやっているような映画で、展開は速いしすごく面白い。余韻は余り残らないが。なぜかカーアクションが盛りだくさんなのがうれしかった。ストーリー上はそんなに必要でもなさそう(むしろ肉弾戦の方が得意そうだし)なのだがなぜだろう・・・。一応、細鬼がカーレーサー志望だったので強盗の運転手に抜擢という設定はあるのだが、前半の頭文字Dばりのカーレースシーンはあんまり必要じゃないと思うんだよな・・・。
アクションが非常に痛そうなのだが、これは正しいよなー。アクション映画やるならやっぱりこれくらいの流血・どつきあいをしてほしい。戦い方が全員かなり臆面なく汚いというか、しぶといところも面白かった。女性が積極的に戦っていくところは、その末路はともかく好ましい。
ところで、ギャングの仕事(強盗など)には銃器、復讐や制裁には刃物というふうに獲物を使い分けていたように思うのだが、これは香港ギャング映画のルールなのだろうか。飛び道具の方が楽だろうなという場面でも刃物使っていたりするので。
ダンテ・ラム監督作品を見るのは初めてなのだが、人気があるのもわかる。エンターテイメントとして華があるのだ。しかしその一方でかなりくどいなという印象も受けた。この濃さは好みが分かれそうだ。畳み掛けるようなアクションも濃いし、漂う情感も濃い。それは余分なんじゃないかなーという要素もてんこもりにしてあるのだ。リーと社交ダンス教室のエピソードは本筋の伏線になっているのかと思ったらそうでもなく、リーの悔恨という感情をより上塗りする、悔恨ダメ押しの為の要素だ。また、アクションシーンに関しては、廃校での一連の格闘シーンはセッティングも撮影の仕方も全てが過剰でくどいという印象。もうちょっとあっさりとして!とも思ったが、あっさり撮ると本作の面白さは半減しちゃうんだろうなー。良くも悪くもこってこてさが魅力だと思う。
泥臭いことをフルスピードでやっているような映画で、展開は速いしすごく面白い。余韻は余り残らないが。なぜかカーアクションが盛りだくさんなのがうれしかった。ストーリー上はそんなに必要でもなさそう(むしろ肉弾戦の方が得意そうだし)なのだがなぜだろう・・・。一応、細鬼がカーレーサー志望だったので強盗の運転手に抜擢という設定はあるのだが、前半の頭文字Dばりのカーレースシーンはあんまり必要じゃないと思うんだよな・・・。
アクションが非常に痛そうなのだが、これは正しいよなー。アクション映画やるならやっぱりこれくらいの流血・どつきあいをしてほしい。戦い方が全員かなり臆面なく汚いというか、しぶといところも面白かった。女性が積極的に戦っていくところは、その末路はともかく好ましい。
ところで、ギャングの仕事(強盗など)には銃器、復讐や制裁には刃物というふうに獲物を使い分けていたように思うのだが、これは香港ギャング映画のルールなのだろうか。飛び道具の方が楽だろうなという場面でも刃物使っていたりするので。