大洗海岸の海の家で働いていた5人の男が、なぜかクリスマスイブの夜に海の家に集まった。バイト仲間だった江里子(戸田恵利香)がそれぞれに「イブの夜に会いたい」という手紙を出していたのだ。江里子に憧れていた5人は自分こそ彼女の本命!と主張しあう。海の家を解体させる為に出向いてきた弁護士も参戦し、5人の男は江里子の真意を推し量る。監督・脚本は福田雄一。
映画というよりは舞台劇っぽい作品だなという印象を受けた。舞台が海の家からほぼ動かない(妄想内で温泉やら水族館やら行ったりするが)し、画面内の人数のコントロールの仕方が、舞台演劇に似ていた。もしもともと舞台用の脚本だったとしたら映画に上手く落とし込めていないのではないかと思う。ただ、本作を舞台で上演したものが面白そうかというとそれも微妙だ。すくなくとも笑うべき映画なのだろうがギャグがほぼ不発。
ストーリーの構造は『キサラギ』に似ているしおそらく意識していると思うのだが、「実は~だった」の部分が弱い。早い段階で想像がついてしまうので、話が二転三転するような面白みやスリルには欠ける。また、男の妄想はしょうもないという話でもあるのだが、その妄想の強度が弱い。妄想の基礎となるちょっとした事実の部分が弱いということなのかもしれないが、色々こじつけて無理矢理妄想している感じになってしまっている。
最大の敗因は、出演者の演技力に差がありすぎることだろう。というより、安心してみていられるのが山田孝之しかいないというところだ。コメディのはずなのに笑えないのは、役者の力の問題も大きいのではないかと思う。正直ここまで辛いとは思っていなかったので、嫌な方向から不意打ちをくらった感じ。
映画というよりは舞台劇っぽい作品だなという印象を受けた。舞台が海の家からほぼ動かない(妄想内で温泉やら水族館やら行ったりするが)し、画面内の人数のコントロールの仕方が、舞台演劇に似ていた。もしもともと舞台用の脚本だったとしたら映画に上手く落とし込めていないのではないかと思う。ただ、本作を舞台で上演したものが面白そうかというとそれも微妙だ。すくなくとも笑うべき映画なのだろうがギャグがほぼ不発。
ストーリーの構造は『キサラギ』に似ているしおそらく意識していると思うのだが、「実は~だった」の部分が弱い。早い段階で想像がついてしまうので、話が二転三転するような面白みやスリルには欠ける。また、男の妄想はしょうもないという話でもあるのだが、その妄想の強度が弱い。妄想の基礎となるちょっとした事実の部分が弱いということなのかもしれないが、色々こじつけて無理矢理妄想している感じになってしまっている。
最大の敗因は、出演者の演技力に差がありすぎることだろう。というより、安心してみていられるのが山田孝之しかいないというところだ。コメディのはずなのに笑えないのは、役者の力の問題も大きいのではないかと思う。正直ここまで辛いとは思っていなかったので、嫌な方向から不意打ちをくらった感じ。