浅倉久志著
著者は主にアメリカのSF小説の翻訳を手がけている翻訳家。自身が読んだ・約したSF小説と作家についてのエッセイ集。てっきりアメリカ留学経験でもある方なのかと思っていたのだが、本著の中でアメリカはおろか海外に行ったことがないと書かれていて(10数年前の原稿も含まれているので、今は違うのかもしれないが)おどろいた。その国での体験がなくてもいい翻訳はできるということですね。あ、でもSFだと「その国での体験」とも限らないか・・・。私はSFには疎く、本著で取り上げられている作品のほとんどを未読(たまに読んだことがある作品が出てきても、残念ながらあまりいい印象のない作品だったりする)なのだが、楽しく読むことが出来た。本を好きな人がする作家や本の話は、(話し手の技量も大分あるにしろ)読むときのワクワク感がリアルに伝わってきて、その本自体を知らなくてもやっぱり楽しいのだ。なお、巻末の著者翻訳作リストが大変充実している。
著者は主にアメリカのSF小説の翻訳を手がけている翻訳家。自身が読んだ・約したSF小説と作家についてのエッセイ集。てっきりアメリカ留学経験でもある方なのかと思っていたのだが、本著の中でアメリカはおろか海外に行ったことがないと書かれていて(10数年前の原稿も含まれているので、今は違うのかもしれないが)おどろいた。その国での体験がなくてもいい翻訳はできるということですね。あ、でもSFだと「その国での体験」とも限らないか・・・。私はSFには疎く、本著で取り上げられている作品のほとんどを未読(たまに読んだことがある作品が出てきても、残念ながらあまりいい印象のない作品だったりする)なのだが、楽しく読むことが出来た。本を好きな人がする作家や本の話は、(話し手の技量も大分あるにしろ)読むときのワクワク感がリアルに伝わってきて、その本自体を知らなくてもやっぱり楽しいのだ。なお、巻末の著者翻訳作リストが大変充実している。