ジョン・ウー監督渾身の大作である『レッドクリフ』後編。日本公開版では、本編が始まる前に、にこれまでの流れを解説する映像が追加されている。巷の映画ファンの間では不評だったようだが、個人的には非常に助かった。前編の内容もう忘れてたもんねー。登場人物に名前とポジション説明のテロップが出るのも助かる。これも映画ファンには不評だったみたいだが、三国志ファンでもなんでもない身からすると、このくらいやってくれないとついていけないのよ。みんながみんな三国志読んでると思ったら大間違いである。
赤壁への侵攻を進める曹操軍に対して、孫権・劉備の連合軍は物資も人員も限られ苦戦を強いられる。劉備軍はとうとう撤退し、孔明(金城武)だけが呉に残った。周瑜(トニー・レオン)は曹操軍の水軍を率いる2人の武将の謀殺、孔明は10万本の矢の確保を図る。
男たちが絆を深める過程が描かれる(そして曹操の孤独が見え隠れする)part1に対して、本作では2人の女性が活躍する。が、正直言って女性の造形に魅力がない。元気な妹系、貞淑な妻系という定型からまったく出ておらず、女優としての魅力もあまり発揮できていないように思った。周瑜の妻ほしさに曹操が戦をけしかけたといわれても、なんでこんな貧乏くさい女にご執心ですか?と国を率いる人間としての器を疑ってしまう。また、兵士に変装して敵軍に潜入した孫尚香の姿がどう見ても女の子で、作中でありえないアクションを多々見ているにも関わらず、いやーそれはないわ・・・と思ってしまう。彼女の行動が、スパイの自覚があるとは思えない甘っちょろいものなので、よけいにそう思うのかもしれない。
対して男たちだが、残念ながらこちらも、part1ほどの魅力は感じなかった。周瑜と孔明の出番が前半ほど多くないし、曹操は器の小さいおっさん、劉備は小心なお父さん(これはちゃんと事情があるのですが)にしか見えない。特に曹操の造形が俗っぽいので、ファンには悲しいのではないだろうか。なんにせよ周瑜と孔明以外の人物の頭が悪すぎ、ヒーローを立てる目的とはいえちょっと不公平だなーと思った。
ところで、ジョン・ウーはユーモアセンスが微妙(なんとなく古臭いなーと)ではなかろうか。ここ笑うの?笑わないの?というシチュエーションが多々あった。本人軽妙な演出のつもりなのかもれいないけど、野暮ったいんだよなぁ・・・。
なお、肝心な大決戦も、残念ながら見ていてあまり盛り上がらなかった。特にクライマックスになるとメインキャラクター間のみのガチンコ勝負になってしまい、合戦としての面白さはなくなってしまう。集団戦を演出するのって難しいんだなとつくづく実感。
赤壁への侵攻を進める曹操軍に対して、孫権・劉備の連合軍は物資も人員も限られ苦戦を強いられる。劉備軍はとうとう撤退し、孔明(金城武)だけが呉に残った。周瑜(トニー・レオン)は曹操軍の水軍を率いる2人の武将の謀殺、孔明は10万本の矢の確保を図る。
男たちが絆を深める過程が描かれる(そして曹操の孤独が見え隠れする)part1に対して、本作では2人の女性が活躍する。が、正直言って女性の造形に魅力がない。元気な妹系、貞淑な妻系という定型からまったく出ておらず、女優としての魅力もあまり発揮できていないように思った。周瑜の妻ほしさに曹操が戦をけしかけたといわれても、なんでこんな貧乏くさい女にご執心ですか?と国を率いる人間としての器を疑ってしまう。また、兵士に変装して敵軍に潜入した孫尚香の姿がどう見ても女の子で、作中でありえないアクションを多々見ているにも関わらず、いやーそれはないわ・・・と思ってしまう。彼女の行動が、スパイの自覚があるとは思えない甘っちょろいものなので、よけいにそう思うのかもしれない。
対して男たちだが、残念ながらこちらも、part1ほどの魅力は感じなかった。周瑜と孔明の出番が前半ほど多くないし、曹操は器の小さいおっさん、劉備は小心なお父さん(これはちゃんと事情があるのですが)にしか見えない。特に曹操の造形が俗っぽいので、ファンには悲しいのではないだろうか。なんにせよ周瑜と孔明以外の人物の頭が悪すぎ、ヒーローを立てる目的とはいえちょっと不公平だなーと思った。
ところで、ジョン・ウーはユーモアセンスが微妙(なんとなく古臭いなーと)ではなかろうか。ここ笑うの?笑わないの?というシチュエーションが多々あった。本人軽妙な演出のつもりなのかもれいないけど、野暮ったいんだよなぁ・・・。
なお、肝心な大決戦も、残念ながら見ていてあまり盛り上がらなかった。特にクライマックスになるとメインキャラクター間のみのガチンコ勝負になってしまい、合戦としての面白さはなくなってしまう。集団戦を演出するのって難しいんだなとつくづく実感。