「かごめ歌」を聴いた女性が失踪する事件を、事件に巻き込まれた少女・楓(北乃きい)と共に探る鬼太郎(ウェンツ瑛士)たち。事件の原因らしい悪霊を封印しようとするが、事件の裏には大妖怪ぬらりひょん(緒方拳)の計略と、1000年前の妖怪と人間の悲恋が関わっていた。
底抜けダメダメ映画だった前作に比べると、格段に出来がよくなっている。脚本家を変えたのが良かったか。相変わらず話のつじつまが合わない部分が目立つものの、前作よりはまとまっている。しかし笑えないコントで話の腰を折ったり、必要以上に妖怪にキャラ付け(変な語尾とかね)したりとスベっているのは前作同様。本木克英監督はいい加減、今後の身の振り方を考えては如何だろうか。なんでそう余計なことばかりやりたがるかな・・・。
さて、前作は(監督が意図したのかどうかはともかく)結構能天気な作風だったが、今回はぐっとシリアス寄りだ。鬼太郎の「人間の為に戦っても全然感謝されない」というぼやき、楓の妖怪に対する不信など、わりと真面目に描いている。何より、人間に恋し一緒に生きようとしたものの、人間に迫害された人魚(寺島しのぶ)の恨みが物語の核にある。寺島しのぶは今回のMVPと言っていいくらいのハマりっぷりかつ健闘ぶりだった。出演者が全員このくらいのトーンで芝居してくれたらもっと見やすい(というか大人に優しい)映画になったのになー。人魚とその夫(萩原聖人)に対する村八分加減が結構リアルなのも、シリアス度UPに一役かっている。異なる者と共存できるか?というテーマをつたないながらも提示していて、お子さんの教育上もよろしいのではないだろうか。鬼太郎の「妖怪である」ことの悲哀もちらりと見せ、ホロ苦い余韻を残す。
しかしそれだけに、ネコダンスを始めとする悪ノリが惜しいのだった。キャスティングに関しては、一種のイベント映画だから多くは望まないが、そんなに芸人出さんでもとは思った。あと、田中麗奈の良さは私にはさっぱりわからない。今回手抜いてないか?
底抜けダメダメ映画だった前作に比べると、格段に出来がよくなっている。脚本家を変えたのが良かったか。相変わらず話のつじつまが合わない部分が目立つものの、前作よりはまとまっている。しかし笑えないコントで話の腰を折ったり、必要以上に妖怪にキャラ付け(変な語尾とかね)したりとスベっているのは前作同様。本木克英監督はいい加減、今後の身の振り方を考えては如何だろうか。なんでそう余計なことばかりやりたがるかな・・・。
さて、前作は(監督が意図したのかどうかはともかく)結構能天気な作風だったが、今回はぐっとシリアス寄りだ。鬼太郎の「人間の為に戦っても全然感謝されない」というぼやき、楓の妖怪に対する不信など、わりと真面目に描いている。何より、人間に恋し一緒に生きようとしたものの、人間に迫害された人魚(寺島しのぶ)の恨みが物語の核にある。寺島しのぶは今回のMVPと言っていいくらいのハマりっぷりかつ健闘ぶりだった。出演者が全員このくらいのトーンで芝居してくれたらもっと見やすい(というか大人に優しい)映画になったのになー。人魚とその夫(萩原聖人)に対する村八分加減が結構リアルなのも、シリアス度UPに一役かっている。異なる者と共存できるか?というテーマをつたないながらも提示していて、お子さんの教育上もよろしいのではないだろうか。鬼太郎の「妖怪である」ことの悲哀もちらりと見せ、ホロ苦い余韻を残す。
しかしそれだけに、ネコダンスを始めとする悪ノリが惜しいのだった。キャスティングに関しては、一種のイベント映画だから多くは望まないが、そんなに芸人出さんでもとは思った。あと、田中麗奈の良さは私にはさっぱりわからない。今回手抜いてないか?