佐野洋子著
愛せなかった母親との関係を綴った随筆。読んでいて辛くなるところもあった。著者の母親(父親も)が相当大変な性格の人だということもあるのだが、母親(娘)に対して愛情をもてないしんどさが重い。母親が呆けて人が変わったようになってから、やっと愛せるようになったと言うのだ。で、母親は結構な高齢でなくなっているから著者もそこそこ高齢なわけです。その年になるまで親子関係で苦しまなくてはならないのかと思うと気が遠くなる・・・。著者にとっても、やっと母親について書けるようになったという心境だったのだろう。ただ、(作品内でも言及されているが)著者自身の健康にも問題があったそうで、本作も文章が重複している部分や、少々早書きだったのではと思われる部分が。心配です。
愛せなかった母親との関係を綴った随筆。読んでいて辛くなるところもあった。著者の母親(父親も)が相当大変な性格の人だということもあるのだが、母親(娘)に対して愛情をもてないしんどさが重い。母親が呆けて人が変わったようになってから、やっと愛せるようになったと言うのだ。で、母親は結構な高齢でなくなっているから著者もそこそこ高齢なわけです。その年になるまで親子関係で苦しまなくてはならないのかと思うと気が遠くなる・・・。著者にとっても、やっと母親について書けるようになったという心境だったのだろう。ただ、(作品内でも言及されているが)著者自身の健康にも問題があったそうで、本作も文章が重複している部分や、少々早書きだったのではと思われる部分が。心配です。