ラスベガスで人気のマジシャン、今はギャングまがいのことをしているエースは、FBIに司法取引を迫られていた。ギャングと親しいエースを押さえれば、マフィアの大物・スパラッザを逮捕しファミリーを壊滅することができる。スパラッザはエースを始末する為に凄腕の殺し屋を雇ったという噂が流れ、それに便乗しようとあっちこっちから殺し屋達が集まってきた。
あらすじや、タイトルロールの雰囲気、登場人物紹介の字幕のノリからは、『パルプフィクション』的な、なにやら軽快なクライムムービーなのかしらと思っていた。多分、制作側も作り始めた時はそのつもりだったのだと思う。しかし、クライマックスに向かうにつれてどんどん陰鬱かつバイオレンスになってきた。登場人物も、最初はコミックぽくキャラをたてようとしていたみたいなのだが、だんだん当初の設計図からずれていってしまったような印象を受けた。サブタイトルで群像劇プラスおバカ映画かと思っていたら大間違いだった。こんなサブタイトル付けなければよかったのに・・・。
監督は「NARC」で好印象だったジョー・カーナハン。「NARC」はけっこう重くて硬派な警察映画で、個人的にはかなりすきなのだが、もしかして何撮ってもこうなっちゃう人なのだろうか。クールさ・軽妙さを目指したものの、本来持っている漢気と硬派な気質がだんだん表面化してきちゃったみたい。そしてこの手の作品に必須のユーモアセンスに少々乏しい。制作側からの要求もあったのだろうが、お題と監督の資質とがちょっとミスマッチだったみたい。結局監督の資質に映画が引っ張られてしまった感じだ。
最後に2つ用意されているサプライズのうち、1つは途中で見当がつくが、もう1つはちょっと蛇足だったかもしれない。そもそもこの人のものでないといけない必要はあったのかな?確かに安全性は高いかもしれないけど、調達するリスクを考えると・・・。シンプルに謎1つでよかったんじゃないでしょうか。もっとも、ミステリー、サスペンスとして伏線を楽しむという類の映画ではなく(そういう映画かと思ったんだけど)、とにかく派手にドンパチやって血肉が飛びまくるのが見所の映画と思った方がいいのだろう。その手のものがお好きな方には、銃撃シーンはかなり派手(まあどこかで見たような映像ではあるが)なのでお勧め。ただ、ドンパチを見てスカっとするには少々後味の悪さが残った。人間、個人の感情の前には大儀は吹っ飛ぶのでしょうか。
あらすじや、タイトルロールの雰囲気、登場人物紹介の字幕のノリからは、『パルプフィクション』的な、なにやら軽快なクライムムービーなのかしらと思っていた。多分、制作側も作り始めた時はそのつもりだったのだと思う。しかし、クライマックスに向かうにつれてどんどん陰鬱かつバイオレンスになってきた。登場人物も、最初はコミックぽくキャラをたてようとしていたみたいなのだが、だんだん当初の設計図からずれていってしまったような印象を受けた。サブタイトルで群像劇プラスおバカ映画かと思っていたら大間違いだった。こんなサブタイトル付けなければよかったのに・・・。
監督は「NARC」で好印象だったジョー・カーナハン。「NARC」はけっこう重くて硬派な警察映画で、個人的にはかなりすきなのだが、もしかして何撮ってもこうなっちゃう人なのだろうか。クールさ・軽妙さを目指したものの、本来持っている漢気と硬派な気質がだんだん表面化してきちゃったみたい。そしてこの手の作品に必須のユーモアセンスに少々乏しい。制作側からの要求もあったのだろうが、お題と監督の資質とがちょっとミスマッチだったみたい。結局監督の資質に映画が引っ張られてしまった感じだ。
最後に2つ用意されているサプライズのうち、1つは途中で見当がつくが、もう1つはちょっと蛇足だったかもしれない。そもそもこの人のものでないといけない必要はあったのかな?確かに安全性は高いかもしれないけど、調達するリスクを考えると・・・。シンプルに謎1つでよかったんじゃないでしょうか。もっとも、ミステリー、サスペンスとして伏線を楽しむという類の映画ではなく(そういう映画かと思ったんだけど)、とにかく派手にドンパチやって血肉が飛びまくるのが見所の映画と思った方がいいのだろう。その手のものがお好きな方には、銃撃シーンはかなり派手(まあどこかで見たような映像ではあるが)なのでお勧め。ただ、ドンパチを見てスカっとするには少々後味の悪さが残った。人間、個人の感情の前には大儀は吹っ飛ぶのでしょうか。