新型コロナ感染拡大に伴い、世の中では新作映画の封切が順延に順延を重ね、個人的にも映画鑑賞がぐっと減った1年だった。配信でも鑑賞してみたけど、私にとっての「映画」はやっぱり映画館で見るやつなんだよね…。集中力がないので自宅だと1本連続して見通せないという性格の難点も痛感した。
1.『ヴィタリナ』
こういうのが私にとっての映画体験なんだなと。光と影にしびれる。映画という体験に飢えに飢えた状況で鑑賞したので更にインパクトあった。
2.『死霊魂』
休憩込みでおおよそ9時間という一大映画体験。事実がフィクションより段違いで怖い。正直こういうのこそ配信した方がいい(映画館上映だと物理的に鑑賞できる人が限られすぎるからね…)と思うんだけど映画館でないと見通せなかったかもとも。
全てのショットが完成度高く美しい。映画における女性の人生の描き方がまた一歩前進した感あり。
こちらは男と男の絆とバチバチ。こういうふうにしか生きられない人の姿としても突き刺さる。
これもまたこういうふうにしか生きられなかった人の話でもある。才能と幸福が比例しない。
6.『スパイの妻』
何を撮っても黒沢清。
邦画における女性映画の新機軸。愛より自由だ。
夢の中へ夢の中へ(行ってみたいとは思えないが)。
ダサ邦題かと思ったら意外と的を得ていたというイレギュラーパターン。
10.『ジュディ 虹の彼方に』
今年一番泣いた。