40代独身の川嶋佳子(松雪泰子)はとある会社で派遣社員として働いている。職場の後輩・若林ちゃん(黒木華)との交流、撤収された自転車との再会、楽しみにしているお酒等、日々は続く。そんなある日、二回り年下の岡本君(清水尋也)と恋に落ちる。監督は大九明子。
 原作がお笑いコンビ「シソンヌ」のコントだそうなのだが、映画も全編コントみたいだった。松雪泰子が演じているし基本笑わせる演出ではない(コメディ部分もあるが)のだが、真面目に見るものなのどうなの?という中途半端さ微妙さを感じた。佳子の言動が、自意識強めのSNSやブログのパロディみたいで、見ているとお尻がむずむずしてくる。松雪の衣装があまり似合っていないので余計にそう思ったのかもしれない。40代女性の生活をかなりカリカチュアしているように見えてしまう。「こういう人いるでしょ」という前提に基づいた「あるある」を並べていく話だけど、その前提自体が実在しないものだという空虚さを感じた。生々しさの演出が生々しさのパロディでしかないというか…。やはりコント原作ゆえの特性だろうか。また、短いエピソードの連続による構成なので、実際の上映時間(107分)よりも大分長く感じられた。体感時間は二時間越え。このネタだったら1時間くらいでよかったんじゃないかな…。
 ただ本作、黒木華がやたらと可愛い。こういう後輩がいたらそりゃー好きになっちゃうし一緒に飲みに行くの楽しいだろうなーという説得力がある。松雪と黒木の掛け合いがかわいすぎて、もはや岡本君いらないじゃないかと思った。

勝手にふるえてろ
片桐はいり
2018-05-06