宇宙海賊の元でキャピタル・アーミィを退け、海賊の母艦メガファウナと共に宇宙に上がったベルリ(石井マーク)。ベルリたち救出の為出撃したキャピタル・ガードの教官デレンセン(小山剛志)が急襲するが、ベルリはそれとは知らずG‐セルフで迎撃してしまう。一方キャピタル・アーミィはG‐セルフとラライヤ・マンディ(福井裕佳梨)の身柄を要求してくる。総監督・脚本は富野由宇季。
 Gレコ劇場版2作目が早々に公開。1作目『行け!コアファイター』を見たときも思ったが、基本的にTVシリーズの再編集版なのだが、スケール感があってむしろ劇場で見てよかった!と思える。今回はいきなりドンパチ盛りだくさんでアクションの比重の大きいので、大きな画面がよりうれしい。やっぱり大画面でのモビルスーツ戦は燃えるのだ。
 とは言え、戦闘機には大体人が乗っており、機体を撃沈させるというということは大体において、その中にいる人の命を奪うことでもある。今回は早い段階でそれを明示していると同時に、それに気づいたベルリのショックも描く。更に、ベルリ=子供にそれをやらせるべきではなかったという周囲の大人の悔恨も漂わせる。こういうところ、ちゃんと大人が作った作品だなという印象だった。ベルリはパイロットとして優秀で「特別」だと描かれてはいるが、同時にまだ子供であり、本来ならそういう(一人前のパイロット=大人)扱いをされるべきではないんだよなと。それはアイーダにしても同様で、未成年、子供が子供として扱われるべき場面というのはあるのだ。
 今回は登場人物の表情、振る舞いがより豊かで、キャラクター造形がより立体的だったと思う。ベルリと母が意外と似たもの同士(やることが結構すっとんきょうで思い切りがよすぎる)だったり、アイーダの言動がちょっと肩の力の抜けたものになっていたりと、微笑ましい。また、自然環境が豊かな世界設定だということがよくわかる。動物や鳥の登場頻度が高い!気候も温順そうで、暮らしやすい環境なんだろうなと。生活のディティールの細やかさがやはり楽しい。