海底に広がるアトランティス帝国の女王を母に、燈台守である人間を父に持ち、地上で育ったアクアマンことアーサー・カリー(ジェイソン・モモア)。彼の前に海底人の王女メラ(アンバー・ハード)が現れる。アトランティスが地上に攻め入ろうとしており、その阻止の為、王位継承者としてアーサーを呼び戻したいというのだ。一度は断ったアーサーだが、アトランティスの脅威を目撃し、戦いに身を投じていく。監督はジェームズ・ワン。
 『ジャスティス・リーグ』で登場したアクアマンだが、日本では全くなじみがないし個性や能力もいまひとつよくわからないし、これキャラは立つの?大丈夫?と思っていた。でも本作、見事にキャラは立っているしとりあえず派手で勢いよく楽しい。ヒーロー映画ってこのくらいあっけらかんと、大雑把でよかったんだよなーと逆に新鮮だった。やたらとイベントが連発し起きていることは盛りだくさんなのに途中で眠くなっちゃうところとか、意味なく風光明媚な土地を転々と移動するところとか、音楽セレクトの大雑把さとか、ノリがワイルドスピードシリーズとほぼ同じ。逆に言うと、ワン監督はこれ以外の演出方法を持っていないということなんだろうか。構成上のメリハリの付け方がいつもワンパターンな気がする。とは言え、世界的にヒットするにはやはりこのノリ、ヤンキー的センス(何せビジュアルはまんまラッセンだもんな。蛍光色必須。)が必要なのか・・・。確かにザック・スナイダーにはない要素だ・・・。気楽に見られる楽しい作品ではある。長さも気楽に見られるレベルにしてくれればなお良かった。やはり2時間越えは厳しい。理屈こねない系アメコミ映画として、マーベルとの差別化には成功していると思う。
 ストーリーはものすごく大雑把。大らかに見られるのだが、妙な所で色々と突っ込みたくなった。伝説の鉾の見つけ方には、あれだけ高い技術力を誇る帝国だったのにそこは普通に瓶なのかよ!(コルク栓抜いてたし・・・)と気になってしまった。聡明そうなメラの行動が、意外にもアーサーとどっこいどっこいの雑さなのが魅力。この2人がヒーロー、ヒロインという感じではなく、チームメンバー的な所も現代的でいい。ロマンスに関しては何と言ってもアーサーの両親に敵うものはないしね。

ジャスティス・リーグ ブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]
ベン・アフレック
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2018-03-21