香港警察の爆弾物処理局捜査官チョン・チョイサン(アンディ・ラウ)は、おとり捜査官として犯罪組織に潜入。組織の摘発に成功するが、組織のボス・ホン(チアン・ウー)は取り逃がしてしまう。7年後、ホンが香港に現れた。海底トンネルを占拠し爆弾を仕掛けた上、通行中だった数百人の人質を取ったホンは、服役中の弟の身柄と莫大な身代金を要求してきた。チョンは現場に向かうが、ホンはチョンに強い恨みを抱いていた。監督・撮影・脚本はハーマン・ヤウ。
 チョンは爆発物処理のプロフェッショナルだが、なぜか冒頭では潜入捜査をしている。潜入捜査って他部署の人がやっても大丈夫なの・・・?爆発物処理局所属だとわかってびっくりしたよ!チョンとホンの因縁を作る為の設定なのだろうが、見ていていきなりひっかかってしまった。これに限らず、本作、面白いことは面白いし、盛り上がるシーンは要所要所にあるのだがストーリーや設定が大分大味。あるエピソードを入れるためにその前の展開を無理矢理作っているようなふしが見受けられる。エンターテイメント大作っぽいたてつけなのに、いまひとつB級感が拭えないのは、そのあたりが原因か。ストーリーに枝葉が多すぎて全体的に飽きてしまうのが辛かった。
 作中の経過時間の配分も妙な感じだった。トンネル占拠事件は3日間の出来事という設定なのだが、計画のボリュームとしては24時間程度が丁度良かったんじゃないかなという気がしてならない。日をまたいでだと犯人側も疲れてきちゃうし人員交代しないとならないし、成功の可能性下がるのでは・・・。事件経過中、捜査員がいちいち本庁に帰っているのも気になった。帰らないということはないのだろうが、そのタイミングで?と思ってしまう。何か色々横やりが入って、話の腰をいちいち折ってくる。何とも奇妙な味わい。
 チョンの恋人が、最近の映画では珍しいくらいに記号的な「恋人」なのは残念。これだったら出てこなくてもいいくらい。一方、ホンが妙に執念深いというか、ねちっこい人物として描かれている。一度自分のものだと見なした人間に対してやたらと執着する。キャラクター造形の濃淡がまちまちで統一感がないように思った。

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