金欠で家賃の支払いに困った万屋の銀時(小栗旬)、新八(菅田将暉)、神楽(橋本環奈)はアルバイトをすることを決意。しかしピンチヒッターで雇われたキャバクラでも床屋でも、なぜかお忍びで訪れる将軍・徳川茂茂(勝地涼)と遭遇するのだった。一方、真選組では新参者の伊藤鴨太郎(三浦春馬)が勢力を伸ばしつつあり、土方(柳楽優弥)らは内紛を懸念していた。原作は空知英秋の同名漫画。監督・脚本は福田雄一。
 前作を見た時、銀魂を本当に実写化し、しかもちゃんと原作漫画とTVアニメーション版を踏まえた銀魂になっている!と何か感動に近いインパクトの面白さがあったのだが、今回はいまひとつ。ちょっと長尺すぎて、中だるみしていたように思う。真選組パートが原作でもそこそこボリュームのあるエピソードなので、将軍エピソードと組み合わせて一本の映画にするのはなかなか厳しかったのだろう。それぞれの話はコメディもシリアスも面白いので(銀魂というコンテンツを初見の人はすごい勢いで置いていかれるだろうけど・・・)もったいない気もする。
 また、福田監督作品の常連である佐藤二朗とムロツヨシを使ったコメディ部分は、内輪ノリ感が強すぎて全く笑えなかった。特に佐藤のギャグは尺が勿体ないとしか思えなかった(ムロパートは一応原作のからみもあるので)。原作にしろアニメにしろ、銀魂は内輪ネタ、楽屋ネタが多い作品ではある。が、最大公約数的な内輪がよりこぢんまりとした内輪に縮小してしまったかな?という印象を受けた。監督としては安心感があるのだろうけど、見ている側には関係ないからなぁ・・・。
 ストーリー上、今回は万屋よりも真選組がおいしい部分を持っていく。特に近藤(中村勘九郎)と沖田(吉沢亮)のキャラクターの魅力はよく出ていたのではないかと思う。これは、演じた俳優の力によるところも大きいだろう。中村演じる近藤、本当にちょっとアホだけど好男子で器が大きい感じがする。近藤が愛されゴリラだということに初めて納得いったかもしれない(笑)。沖田が非情なようでいて近藤のこと大好きというニュアンスの出方にも作品ファンはぐっとくるだろう。そして顔面が大変良い。
 なお顔面の良さで言うと、桂(岡田将生)は女装してもちゃんと美形かつ美脚。ドレスから肉がはみ出る銀子も捨てがたいが、やはりヅラ子圧勝であった。

銀魂 [DVD]
小栗旬
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2017-11-22