ゴジラから地球を取り戻すべく、決死の戦いに挑んだハルオ(宮野真守)ら人類だったが、地中から現れた真のゴジラに敗退する。仲間とはぐれ負傷したハルオは、フツアと呼ばれる原住民の少女ミアナ(小澤亜李)に助けられる。フツアはゴジラから逃れ、地下で生活することで進化し生き延びてきたのだ。彼らが持つナノメタルは、21世紀に対ゴジラ兵器として開発されたメカゴジラに使用されていたものと判明。メカゴジラの開発プラントがまだ残っていると知ったハルオたちは再びゴジラに挑む。監督は静野孔文&瀬下寛之。ストーリー原案・脚本は虚淵玄。
 『GODZILLA』3部作の2作目。前回から直接ストーリーは続いており、作中での前回振り返り等はないので、3作続けて見ることが前提になっている。今シリーズのゴジラはかなり巨大化、かつでたらめにエネルギーに満ちているので、勝てる気が全然しない。むしろハルオはよく勝とうと思ったな!広げた風呂敷を畳めるのか心配になってくるくらいなので、ちょっと強さをインフレ化させすぎなのではないかという気もする。それに今回明かされる地表の生物の状況からすると、地球を再び人類が暮らせる 環境に戻すのってまあ無理なんじゃないかと思えてくる。
前作にしろ今作にしろ、ハルオが演説により仲間を扇動してゴジラと対決するが、という展開が見られるのだが、ハルオにそれほどカリスマがあるようには見えないのが痛い。そんなに頭良さそうにも見えないし、リーダーシップに優れているという感じでもない。ゴジラへの怨念で大分クレイジーになっているなというくらいだ。演説にしても、この程度の言葉で扇動される?だとしたらゴジラ甘く見すぎでない?という気も。ハルオが他人のもくろみに上手いこと乗せられてるんじゃないかなというふうに見えてしまう。実際どうなのかは次作で明らかになるんだろうが。
 なお、本作中では他のスター怪獣の存在も示唆されるし(実際に登場するかどうかはわからないが、双子の巫女がいるってことはアレだよな)、次作で登場する怪獣ははっきり提示される。エンドロールは最後までどうぞ。


シン・ゴジラ Blu-ray2枚組
長谷川博己
東宝
2017-03-22