違法な遺伝子操作実験の失敗により、自然保護区内でゴリラ、オオカミ、ワニの3頭が巨大化、狂暴化した。様々な動物の強みを取り入れた遺伝子により力を得た動物たちには軍もなすすべながなかったが、遺伝子操作実験の首謀者である大企業は、動物たちからDNAサンプルを採取しようと、シカゴへとおびき寄せようとする。元特殊部隊員で動物学者のデイビス・オコイエ(ドウェイン・ジョンソン)は、動物たちを止めようと3頭の後を追う。監督はブラッド・ペイトン。
 巨大動物大暴れという1ネタのみで100分強を乗り切る、潔い娯楽作。遺伝子操作だろうが何だろうが、とにかく「動物が巨大化して強い」という幼稚園児のような発想だし、そもそも生物としての強さはその方向で合っているのか?大企業もDNA採取するのにその方法でいいのか?返り討ち間違いないぞ!という突っ込みも入れたくはなるが、大きい物が暴れまくるのは愉快だ。荒唐無稽というよりも大分頭の悪い世界観をそれなりに成立・納得させてしまう、ドウェイン・ジョンソンのスター性に唸る。彼の存在によって「映画」として成立しているように思う。ゴリラとの「会話」も、まあジョンソンさんならゴリラとお話くらいできて当然、という気分になってくるし、何しろ死にそうにないので安心だ。
 このシーンとこのシーンの間に何かもう一展開くらいないと流れがおかしいな?という所が何か所かあるのだが、話の整合性よりもテンポの良さ、スピーディーで飽きさせないことを優先していると思う。無駄に尺を長くしないところはとてもよかった。さくっと気軽に見られて見た後はスッキリ、余韻は何も残さないという娯楽作に徹している。こういう映画も絶対必要なんだよなー。自分の立ち位置をよく理解している作品だ。