人類が操縦する巨大ロボット“イェーガー”とKAIJUとの戦いが終結してから10年。ジェイク・ペントコスト(ジョン・ボイエガ)は英雄になった父の影から逃れるように、廃棄されたイェーガーのパーツを売りさばいて日銭を稼いでいた。しかし再び世界に脅威が迫る。ジェイクはかつての同僚ネイト・ランバート(スコット・イーストウッド)やイェーガーを自作する少女ジュールス(アドリア・アルホナ)ら若いパイロットたちと共にKAIJUに挑む。監督はスティーブン・S・デナイト。前作の監督ギレルモ・デル・トロは製作に参加。
 日本で海外の映画が公開される際、日本版ポスターが得てしてダサくなるというのは映画ファンにはおなじみだろう。しかし本作はポスターの方が映画本体よりかっこいいという珍しいパターンだった。ポスターの方が、ロボットに対するフェティッシュさが色濃い。映画の方は、意外なことに前作よりもロボット、怪獣に対するフェティッシュは薄れているように思えた。ロボットや怪獣に対する愛着は感じられるのだが、視線がもうちょっと俯瞰的というか、距離を保っているように見える。自分がこうやりたい!といよりも、見る側にとってはこういう見せ方だと見やすいかな、という方向に意識がいっているように思う。
 イェーガーの闘いがほぼ日中のシーンになっているあたり、イェーガー、KAIJUのビジュアルクオリティーには結構な自信を持っていると思われるのだが(前作では夜間や水中が多く、それとなく粗隠しをしている)妙にあっさりとしているのだ。見る側にとっての間口は広くなっているが、熱量があまり伝わってこないのでコアなファンが離れそうな気がする。
 本作、熱量が下がっている(ようにコア層にとっては見える)ことに加え、ストーリーがかなり大雑把なのが厳しい。前作もストーリーの大雑把さはどっこいどっこいなのだが、妙な熱量でねじ伏せていた。今回は展開の強引さばかりに目がいってしまった。個々のキャラクターがもっと立ちそうなところも勿体ない。ィエーガーの操縦システム(2人のパイロットが同調して操縦する)って「この人にはこういう背景がある、こういう人となりをしている」という部分を見せやすい小道具だと思うんだけど、1作目ほど機能していない。イェーガーたちが戦隊シリーズばりに並んで見得を切るシーンとか、ぐっとくるんだけどなぁ。

パシフィック・リム [Blu-ray]
チャーリー・ハナム
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2014-07-09


劇場版 パワーレンジャー [Blu-ray]
デイカー・モンゴメリー
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2018-02-07