元中国軍の特殊部隊員だった退役軍人レン・フォン(ウー・ジン)は、アフリカ各地を回る輸入業者として第2の人生を歩んでいた。しかしアフリカで内戦が勃発。戦火を逃れ避難しようとするが、現地で馴染の少年の母親が内戦下の工場に取り残されていると知り、再び戦地へと身を投じる。監督・脚本はウー・ジン。
 シリーズ前作『ウルフ・オブ・ウォー ネイビーシールズ傭兵部隊vsPLA特殊部隊』は未見なのだが、特に問題なく見ることが出来た。なおエンドロールを見る限り続編も作られそう(なので、エンドロールは少なくとも途中までご覧になることをお勧めする)。
 とにかくレンが強い!冒頭、とある事情で海に飛び込むところからして、えっ飛びこんじゃうのー!?とびっくりさせられるのだが、全編そんな感じでとにかく何でも自分でこなす。退役のきっかけになった事件も、その現場自体は映されないのだが結果を見る限りレン無双状態だし、1人でどれだけやれるんだ!後半は仲間が増えるが、それにしても強すぎ。
 アクションの精度はとにかくすごく、ウー・ジンの身体能力を存分に堪能できるウー・ジン劇場状態だ。至近距離の肉弾戦はもちろん、銃撃戦やチームで連携しての敵陣攻略等、バリエーションも広い。まさか戦車戦まで持ち出してくるとは・・・。強さがどんどんインフレ状態を起こしていき、段々奇妙な感じになってくる。敵となるアフリカの反政府軍の装備がやたらと充実していて(海外からの傭兵多数雇ってるし火器銃器どころか戦車も大量に保有してるし・・・)、組織の資金源はどこなのか気になってしょうがない。その大量の火器銃器に数人で対応してしまうレンの強さがそもそもとんでもないんだけど・・・。
 ストーリーはかなり大味で、アフリカである必然性はそれほどないし(そもそもアフリカって言っても相当広いのにどのあたりのエリアなのかも示唆されない)、伝染病のエピソードを組み込む必要もあまり感じない。伝染病によって地理的に足止めされるとか、レンの動きに足かせをつけるとかいう目的なのかと思っていたら、レンが強すぎてあんまり機能していないんだよね・・・。とにかく中国は強い!自国民を見捨てない!というメッセージは一貫しているのだが。



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トニー・ジャー
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2017-06-07