1995年、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争末期のサラエボ。NATO軍として派遣されていたマット(サリバン・ステイプルトン)率いる5人のネイビーシールズチームは、かつて近くの村に逃れてきたナチスが残した、重さ27トン、総額3億ドルの金塊が湖に沈んでいると知る。チームの一員ベイカー(チャーリー・ビューリー)が恋する地元の女性ララ(シルビア・フークス)はかつてナチスの金塊の話を祖父から聞いていたのだ。町の復興の為にどうしても金塊が欲しいとララに頼まれた5人は、撤退までの8時間で金塊を運び出す計画に着手する。監督はスティーブン・クォーレ。製作・原案はリュック・ベッソン。
 舞台が1995年のサラエボという所で意表を突かれた。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争ってこういう風に扱われる「歴史上の出来事」になったんだなぁと。本作、敵軍の将軍を拉致した上、盗んだ戦車で逃亡するという無茶苦茶な序盤展開なので、背景が生々しすぎるんじゃない?と思わなくもないけど、20年以上前のことってその程度の感覚なんだろうか。そんなに背景説明されるわけでもないし、架空の紛争地域と言ってしまってもいいくらいの軽さなんだけど・・・。現地の軍組織をちょっとバカにした部分があるのは気になった。
 アクションに過不足なく、ほどほどのゆるさで楽しく見た。前半は火器銃器満載で景気よく、後半は水中での作業が多いのでちょっと珍しいシチュエーションが多く見られる。チームのそれぞれが専門分野を持つチームものとしても楽しい。ただ、予告編ではベイカーがセクシー担当ハニートラップ要員みたいな扱いだったけど、単にララと恋仲というだけで、全然そんなことなかった(そもそもそんなにセクシーでもない気が・・・)。彼だけ専門分野が何なのかわからなかったんだけど、サブリーダー的な立ち位置ってことかな?なお、チームの上司役でJ・K・シモンズが登場するが、今回も見事な説教芸を披露している。

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