今年は世の中の出来事にしろプライベートにしろ、色々と辛くげんなりすることが多かったのだが、そんな中でもやっぱり映画は面白いし、なんだかんだでいい映画がまだまだあるなと思った1年だった。映画は時代を写す鏡だと実感した作品も多かった。

1.『パターソン』
どうということない毎日の連続に見えても、1日1日はそれぞれ違い、違った美しさをその都度見せる。ジム・ジャームッシュ監督による人生賛歌、そして表現者としての意思表明と言ってもいいのでは

2.『わたしは、ダニエル・ブレイク』
ケン・ローチが怒ってる!わたし(たち)も、ダニエル・ブレイクなのだ。正に今見るべき作品。フードバンクのシーンが本当に辛くてなぁ・・・

3.『ムーンライト』
1人の少年の人生の変遷。ある人物の振る舞いが、他人への思いやり、優しさとはこういうものかと胸に迫ってきた。なかなかこういうふうには出来ないよ。

4.『ラビング 愛という名のふたり』
本作もまた思いやり、そして愛のあり方と人間の尊厳を守る為の闘いの物語。やはり、なかなかこういうふうには出来ない境地。染みる。

5.『立ち去った女』
とにかくモノクロのビジュアルがかっこいい。228分という長尺が苦に感じられない強度。フィリピン映画界すごいことになってるんだな。

6.『沈黙 サイレンス』
信仰とは何か問う大変な力作。マーティン・スコセッシ監督作品の中では一番心揺さぶられた(私はスコセッシ監督作基本的に苦手なんで・・・)。俳優が皆熱演でキャスティングの妙もあり。浅野忠信が良かった。

7.『スパイダーマン ホームカミング』
今年No.1の青春映画、そして「今」学園ものをやるとこうなるという良い一例だったと思う。「皆の隣人」としての新たなスパイダーマンの今後の活躍に期待。

8.『20センチュリー・ウーマン』
世代の違う3人の女性、それぞれの生きる姿がいとおしい。時代の間を感じさせる。

9.『夜は短し歩けよ乙女』
アニメーションという表現方法のチャーミングさを目いっぱい詰め込んだ快作。

10.『ありがとう、トニ・エルドマン』
まさか爆笑するようなシーンがある作品だと思わなかったので、ほんとびっくりしましたよ・・・

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