真魚八重子著
洋画も邦画も、過去の名作も最近の作品も、広く扱う映画コラム。前作『映画系女子がゆく!』は題名の通り女性の生き方を映画の中に見るというものだったが、本作はもっと広く、男女関係なく人生のある局面と映画のシーンとをリンクさせていく。『マッドマックス 怒りのデスロード』から始まることに早くもぐっとくるし、その中で言及されているのが「鉄馬の女たち」だというのにもぐっとくる。早くも1章から目頭熱くなってしまった。自分語りにならず、あくまで映画を「見る」行為が主体(なので、映画のストーリーの説明分量が結構多いし、出演している俳優や監督等スタッフに関する言及は意外と少なめ)であるところに、映画に対する折り目正しさみたいなものを感じる。私が映画を見る時のスタンスも、本作に割と近いかな。何より最終章の最後の段落、なぜ映画を見ずにはいられないのか、そうだよそうなんだよ!私だけじゃなかった!と本当に泣きそうに。映画を見るからかろうじて生きてけるのだ。