シオドー・マシスン著、吉田誠一訳
歴史に名を残した偉人たちなら、生涯のうち1度くらいは難事件に遭遇して推理の腕を披露したに違いない、というアイディアから生まれた短篇集。アレクサンダー大王、レオナルド・ダ・ヴィンチ、クック船長にセルバンテス、ナイチンゲールらが事件を解決する短篇集。当時(1961年)の創元推理文庫だと「セオドー・マシスン」表記なのだが、「セオドア」表記のこともあるのかな?エラリー・クイーンが絶賛したという(序文をクイーンが書いている)だけあって、歴史上の偉人が探偵役というアイディアだけではなく、ミステリとしてロジックの部分も(わりと)きっちり詰めてくる。ただ、歴史ものでもあるので当時の風俗や習慣を思い浮かべにくくてぴんとこないというものもあったが・・・。それだけ時代背景も踏まえているということだろうから、マシスンは多分勉強熱心でよく調べる人だったんじゃないかな。