誉田哲也著
全身20か所以上を骨折した暴力団組長の死体が発見された。更に半グレ集団のOB、中国人組織メンバーら、池袋の裏社会の面々が同じ手口で殺される。池袋署に異動した刑事・姫川玲子は犯人を追う。連続殺人犯の動機は何なのか。一方、中野署の刑事組織犯罪対策課警部補・下井は、かつて暴力団に潜入させていた情報源の男の行方を気にかけていた。姫川玲子シリーズ最新作。これまでの作品の中では一番スピード感があり、姫川サイドと下井サイドがどこで繋がるか、一気に読ませる。犯人側の動機も、クライマックスでの姫川の説得もそんなに新鮮味があるわけではないが、エンターテイメントとして過不足ない。それがイコール小説としての充実感かというと私にとってはちょっと違うんだけど・・・。