ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)らが倒した犯罪組織のリーダー、オーウェン・ショウの兄デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)が、弟の敵を討つ為にドミニクらを狙う。元英国特殊部隊で最強の暗殺者であるデッカードに決死の戦いを挑むドミニクたちだが。監督はジェームズ・ワン。
 このシリーズの素晴らしいところは、毎回「そんなアホな!」という派手な見せ場をちゃんと作った上で、次の作品ではそれを越える「そんなアホな!」な展開を盛ってくるというところだろう。しかし本作を上回る「そんなアホな!」アクションシーンはなかなか難しいかもしれない。SKY MISSONてものの例えじゃないのかよ!「降下」シーンには、あっ本気でそれやるんだ!バッカだなー!と笑ってしまった。アクションが全編マンガ的発想だもんなー。車同士の「タイマン」ってそういうことじゃないだろ!と突っ込みたくなったり、そもそも自動車に対する愛があるんだかないんだかわらかない(滅茶滅茶車壊すし・・・)し、ストーリーの組み立ても雑なんだけど、そういう難点はどうでもよくなってしまう。本作上映前、アニメ版『頭文字D』の予告編を見たんだけど、本作と比べるとすごく地に足の着いた作品に見えたもんね・・・。一事が万事そういう感じで楽しい。どのくらい無茶苦茶やってくれるか、皆楽しみにしているんだろうな。
 ただ、楽しかったけれども、クライマックスで眠くなってしまった。前作でも同じ症状が起きたのだが、アクションに次ぐアクションで飽和状態になり、逆にメリハリがなくて飽きてしまうみたいだ。画面内が目まぐるしくて、何が起きているのかわからなくなっちゃうというのも一因か。前半の、ほどほどに隙間があるアクションの方がちゃんと目で追うことが出来て満足感がある。詰め込めばいいってものでもないだろう。
 本作のラストは、コナー役のポール・ウォーカーが亡くなったことを受けて改変されたんだと思うが、映画単品として見ると、幾分蛇足感がある。また、シリーズ作品を知らずに本作だけ見た人にとっては、何でこんなに思い入れたっぷりなの?というものかもしれない。でも、そういう声がありえることを承知で、このパートを入れたのだろう。ファンや本作の出演者やスタッフにとっては、必要なのだ。それだけ愛されたシリーズであり、ウォーカーが愛された俳優だったということなんだろう。私はこのシリーズにそんなに思い入れがあるわけではないけど、それでもラストショットにはぐっときてしまった。