野崎まど著
2040年に情報インフラが革新的に飛躍し、2053年、超情報化対策として人間の脳に「電子葉」が植えられた。電子葉が一般化した2081年、情報庁所属の若き官僚・御野・連レルは、情報素子コードの中に行方不明の研究者であり恩師でもある道終・常イチが残した暗号を発見する。暗号を読み解き恩師と再会した御野は、少女・知ルを託される。SFが今の世界の行く先を想像する、この路線の上だと世界がどう変容していくのか思いめぐらす文芸だとするなら、本作は正にSFだろう。情報化社会の行きつく先の描かれ方は、なるほどという説得力をもつものだった。人間の本性に「知る」ことへの欲望が含まれているのなら、これも進化の形なのだろうと。ただ、本作が最後に示唆する世界は、ある種のディストピアにも見える。ここまでいっちゃうと「個人」の意味はなくなるのではないか。

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