麻薬捜査官のマチェーテ(ダニー・トレホ)は軍の麻薬密売現場を押さえようとしたところ、相棒のサルタナ捜査官(ジェシカ・アルバ)を殺されてしまう。失意の彼は、アメリカ大統領(カルロス・エステベス)からマッドマン(デミアン・ビチル)と呼ばれるメキシコの麻薬王を捕らえて欲しいと依頼を受ける。工作員ミス・サンアントニオ(アンバー・ハード)の協力もあり敵のアジトにたどり着くものの、マッドマンは自分の心臓が止まると同時にワシントンD.C.へミサイルが飛ぶ装置を仕込んでいた。それを解除できるのは武器商人ルーサー・ウォズ(メル・ビグソン)だけだというのだが。
 ニセ予告編から派生して本当に本編を作ってしまった『マチェーテ』(2010年)の続編。登場人物や初期設定は「お約束」として特に説明されないので、前作を見ていない人、シリーズのノリがわかっていない人には大分敷居が高い作品だと思う。私は試写会で見たのだが、終了後には会場から苦笑が漏れていた。つまり一般の方にとってはそういう感じなのね・・・。私は前作見ていないが、グラインドハウスを意識した『プラネット・テラー』は見ていたので、多分そういうノリなんだろうなぁと(ニセ予告編があるし、フィルムの傷な画面風加工してあるし、最後の方でわざわざ音声のズレっぽいこともしているので)思ったが、そういう「風味」を知らずに見た人には何のことかわからないんじゃないだろうか。また、キャラクターの立ち居振る舞いなども、ロドリゲスワールドを知っている人こそが楽しめるという「お約束」感の強いもの。そもそも『マチェーテ』の続編だからしょうがないんだけど・・・。
 それにしても、『プラネット~』を見た時も思ったのだが、ロドリゲス監督は映画をすごく愛しているのだろうけど、映画を作る人としてのセンスは、自分のファン以外の人を巻き込めるほどには強力ではないんだろうなぁ・・・。『プラネット~』もタランティーノ監督が撮った『デス・プルーフ』と合わせて見てしまうとなんとも野暮ったかった。私はタランティーノのファンというわけでもないし、『デス・プルーフ』も所々ものすごく退屈したんだけど、それでも映画的としか言いようのない瞬間があってはっとした。ロドリゲス監督作にはそういう有無を言わせなさみたいなものはないんだなぁと、本作で再確認してしまった。


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