続きましては今年1年読んだ本の中で良かったもの10冊。今年はいい海外文学を読めたと思う。

1.双眼鏡からの眺め(イーディス・パールマン)
ある瞬間への切り込み方の深さ、鋭さに唸る。人生の不自由さ、不可思議さ、そして美しさを切り取る傑作中・短編集。

2.フランス組曲(イレーヌ・ネミロフスキー)
大河ドラマの序章となるはずだった作品。途絶えてしまったのがつくづく惜しい。

3.青い野を歩く(クレア・キーガン)
静謐さの下にちりちりと燃える炎があるような。

4.終わりの感覚(ジュリアン・バーンズ)
若気のいたりって、忘れるって恐ろしい。

5.刑事たちの3日間(アレックス・グレシアン)
いい時代小説でありお仕事小説でありミステリでありキャラクター小説。

6.コリーニ事件(フェルディナント・フォン・シーラッハ)
短めながら読み応えあり。過去はなくならない。

7.機龍警察機龍警察 自爆条項機龍警察 暗黒市場(月村了衛)
シリーズ3作セットではだめですか・・・。だって面白いんだもん!もうすぐ新刊出るそうなのでうれしい!

8.失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選(フリードリヒ・デュレンマット)
この世のすべては喜劇である、とでもいうようなブラックユーモア溢れる作品集。怖かった。

9.やがて、警官は微睡る(日明恩)
まっとうな人たちが責務をまっとうしようとするまっとうな小説。そのまっとうさに頭が下がる。

10.悪魔と警視庁(E.C.R.ロラック)
古典本格ミステリとして端正で品が良く、ほっとする。警部の紳士さも素敵。