サイクリング中に自転車がパンクして難儀していたリュックは、自動車で通りかかったシルヴァンに声を掛けられる。手助けしようかと何かと声をかけてくるシルヴァンを少々うっとおしく思うリュックだが。監督はギョーム・ブラック。同監督による長編『女っ気なし』の前日譚となる中篇作品。
不運続きでイライラしているリュックと、いまいち空気を読めないシルヴァンを淡々と追う。
リュックはちょっとハンサムで、恋人もおり、まあ普通に何でもそつなくこなす人なんだろうなーという雰囲気が漂っている(ので私は虫が好かない・・・)のだが、シルヴァンはそれと対称的。カフェでのうだつのあがらないやり取りや、自宅の侘しさなど、見ていていたたまれない。何よりいたたまれないのは、シルヴァンの人との距離のとり方の微妙な下手さ。好意の示し方とか相手への立ち入り方とかがちょっと一方的で、人付き合いあまり上手くないんだろうな・・・と他人事とは思えない。なまじ悪意がない(むしろ善意でやっていることはわかる)ので余計にイライラしてしまうリュックの気持ちもわかるのだが。ああー、フランスにもリア充と非リア充がいるのか~と、なんともいえないしょっぱい気持ちになった。
人間関係における居心地の悪いシチュエーション、瞬間の演出の仕方が抜群。基本しょーもない話なのだが何となくちゃんと映画見た、という気分になるところが面白い。シーンの切り替えなどスパスパと思い切りよくて、すっきりしているからかもしれない。
リアリズムの宿 [DVD]
勝手にしやがれ [DVD]
不運続きでイライラしているリュックと、いまいち空気を読めないシルヴァンを淡々と追う。
リュックはちょっとハンサムで、恋人もおり、まあ普通に何でもそつなくこなす人なんだろうなーという雰囲気が漂っている(ので私は虫が好かない・・・)のだが、シルヴァンはそれと対称的。カフェでのうだつのあがらないやり取りや、自宅の侘しさなど、見ていていたたまれない。何よりいたたまれないのは、シルヴァンの人との距離のとり方の微妙な下手さ。好意の示し方とか相手への立ち入り方とかがちょっと一方的で、人付き合いあまり上手くないんだろうな・・・と他人事とは思えない。なまじ悪意がない(むしろ善意でやっていることはわかる)ので余計にイライラしてしまうリュックの気持ちもわかるのだが。ああー、フランスにもリア充と非リア充がいるのか~と、なんともいえないしょっぱい気持ちになった。
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