森川智喜著
化け猫ウィリーは人間に化けて人間と一緒に遊ぶのが趣味。ある日、3人の人間の若者と島のリゾートに泊ることに。しかしそのリゾート施設は、化け猫プルートーが仕掛けた、人間を材料としたキャットフードを作る為の罠だった。自分たちが狙われていると気付いたウィリーは反撃に出る。化け猫同士でも化けた状態では猫かどうかわからない、猫は猫を殺してはいけないというルールの元に展開される特殊ルール下本格ミステリ。謎解きというよりも、ルールをふまえたうえで、両陣営がいかにかいくぐっていくかというパズルバトル的な要素が強い。なるほど!と手を打つ快感がある。ルールの設定がシンプルだけど作品の仕組みとして効いていて、麻耶雄嵩が解説を書いているのも納得。猫たちの、緊迫しているのにどこか間が抜けた会話も楽しかった。なお文庫版の表紙かわいいです。


キャットフード (講談社文庫)
注文の多い料理店 (新潮文庫)