カナダの山中で世捨て人のように暮らしているウルヴァリンことローガン(ヒュー・ジャックマン)。彼の前に、日本人女性ユキオ(福島リラ)が現れる。ローガンがかつて助けて矢志田(ハル・ヤマノウチ)が会いたがっていると言うのだ。日本を訪れたものの矢志田は急死し、ローガンは何者かに狙われた矢志田の孫娘マリコ(TAO)を守ることに。監督はジェームズ・マンゴールド。エンドロールは少なくとも途中まではご覧下さい。なお、単品でも問題ないが、Xメンシリーズを見ていることが前提となっている部分もあるのでご注意を。
 私、未だに『3時10分、決断の時』と『デイ&ナイト』を同じ監督が撮っているということが信じられないんですが・・・。本作は『デイ&ナイト』寄り。ジャンルパロディー感のある娯楽大作という部分も似ているか。マンゴールドって、ざっくりでいいなと思ったものはとことんざっくり撮る人なんですかね・・・。私は『デイ&ナイト』が全くツボにはまらなかったのだが、本作はいい塩梅のいい加減さがあって結構気に入った。
 ストーリー上、舞台の殆どが日本だというのは意外だった。そして繰り広げられる「なんちゃって日本」感。定番であろうキモノ!ハラキリ!ヤクザ!ニンジャ!は折込済みだが、ラブホテルが登場したのにはちょっと驚いた。海外から見ると、かなり奇異に見えるのだろうか(日本でも今時これは・・・という感じのラブホでしたが)。ただ、当然実際の日本はこうではない(少なくともニンジャはいないしヤクザは新幹線上で戦えない)とわかっていて、あえて「なんちゃって」感を貫こうというブレのなさが感じられる。幻想内の日本も、ここまでやってくれれば楽しい。今時のハリウッド映画で「ニンジャの里」みたいなものを見られるとは思わなかった(笑)。もっとも、最初の「熊」エピソードからして大分ファンタジックだもんなー(笑)。あの後だったら何をやってもアリだなという気になってしまう。国内の土地の距離感がめちゃめちゃなのは流石に気になったが、海外から見たらあんなもんだろうな。
 ハリウッドがとうとうWヒロイン制度を習得したか、という感じの日本人キャストによるヒロイン2人だが、どちらも演技はぎこちないが悪くない。福島は、日本の美人の基準からするとちょっとファニーな顔立ちなのだが、そこがどんどんキュートに見えてくる。また、マリコの父親役で真田広之が出演しているが、出演者クレジットの順番がジャックマンの次で、何か感慨深い。彼がもう50代だということにはびっくりした。見た目若いよなぁ。


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