秋元美乃、森内淳編
浅井健一、甲本ヒロト、チバユウスケ、仲井戸霊市、ムッシュかまやつら、15人のロックミユージシャンに、ロックに出会った頃のことをインタビューした、インタビュー集。ミュージシャンの年齢が幅広く、ロックにハマる経緯に大分違いがあるのが面白い。若者は、たくさんの音楽がある中から、どうやって自分の心にびしっとくるものにたどり着くかということになるが、昔は情報そのものがない。特に地方だと、TVとラジオくらいしか接する機会がなかったんだなと改めて感じた。そういう時代の方が、音楽に対して貪欲だったようにも思えた(若者が貪欲ではないということはないと思うが、音楽を手に入れること自体への渇望は昔の方が強かったのでは)。ロックに巡り合った時の「これだ~!」みたいな衝撃は、世代を越えていてぐっときた。ロックがなかったら全然ダメ人間みたいな人生だったと思うと言う人が結構いる。多分、仕事にしているということ以上の意味がある。特に甲本ヒロトの話は、ちょっとうるっとしちゃいましたね。



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