17歳の少女テッサ(ダコタ・ファニング)はガンで余命わずかと宣告される。生きているうちにやりたいことをリストにしたテッサは、友人の協力を得て「お酒を飲む」「セックスする」等やりたいことをやっていこうとする。そんな折、隣に越してきたアダム(ジェレミー・アーバイン)と恋に落ちる。監督はオル・パーカー。原作はジェニー・ダウンハムの小説『16歳。死ぬ前にしてみたいこと』。
 こんな話、他にもあったような気がするなーとそれほど気乗りせずに見たが、悲劇性を盛りすぎず、無理に泣かせずで、あっさりとした作風に好感を持った。難病ものではなく、あくまで青春映画の一種(TODOリストの内容自体が中2病こじらせている感あってニヤニヤしちゃう)というスタンスの作品だったと思う。また、アダムとの出会いといい、彼のルックス(そしてファニングの美少女感)といい、うわー少女漫画ぽい!とこそばゆくなるところも。そのこそばゆさも含めて好ましかった。親友の「ちょいワル」感も少女漫画のテンプレっぽいなと思った。
 テッサとアダムの恋愛は初々しくキラキラしているのだが、テッサの病状が急激に悪化し、家族もアダムもうろたえてしまうのが辛い。しかし最もこれは辛いなと思ったのは、余命僅かであることを実感しいっぱいいっぱいになっているテッサが、最も詰んだ状況で、親よりも大人として振舞わざるを得ないというところだった。本当なら親に支えて欲しいところだろうが、彼女の父親(パディ・コンシダイン)は娘がほどなく死ぬということを受け入れられずにいるし、母親(オリビア・ウィリアムズ)は病状自体をよくわかっていない。普段はそれなりに子供らしく、親らしく双方振舞っているだけに、痛々しかった。テッサはアダムに大分多くを求めるよなと見ていて思ったのだが、両親が頼りにならない分、恋人に期待してしまうのかもしれない。ただテッサの父親が言及するようにアダムもまだ子供で、状況を背負いきれるわけではないのだ。
 舞台はイギリス南部の海辺の町、ブライトン。以前行ったことがある場所なので、そこかしこに見覚えがあって楽しかった。