7月4日のアメリカ独立記念日に、1組のカップル、ボビー(ジョセフ・ゴードン・レヴィット)とケイト(リン・コリンズ)が辿る2筋の運命を描く。「黄色」パートでは、タクシーの中で拾った携帯電話を持ち主に返そうとしたところ、なぜか追われる羽目に。「緑色」パートでは、ケイトの実家でホームパーティが開かれるが、徐々に家族の中での問題が浮かび上がってくる。監督hあスコット・マクギー&デイヴィッド・シーゲル。
 アイディアは面白いかもしれないが、2筋のストーリーがどこから分岐するわけでもなく(冒頭で一応分岐するが話の枕みたいなものでなくてもいい)、ストーリー同士がお互い伏線になっているわけでもなく、リンクするわけでもない。普通に平行して話が進むので、わざわざ一本の映画にする意図がわからなかった。そんなにゴードン・レヴィットを撮りたいか!と突っ込みたくなるくらいか。個々のストーリーもさほど出来がいいとも思わなかった。
 特に黄色パートの方は、ボビーの頭があまりよろしくないので見ていてイライラしてしまう。ケイトに散々「(拾った)携帯はタクシー会社に預けなさいよ!」となじられるのだがそれも無理ない。ボビーは善意で拾った携帯の通話履歴(電話帳?)に拾った旨を伝えるのだが、誰にかけてるのかわからないのに有難迷惑だろう。普通にタクシー会社に預けてくれた方が落とした側も回収しやすいのに(笑)。その後の展開もサスペンスとしてはどの陣営ももたもたしていてひざかっくんされた気分に。
 対して緑色パートは、特に新鮮味はないが手堅い演出。恋人の実家を訪問した時の、どんなに和やかな場であってもどこか気まずい感じがにじみ出ている。ちょっとしたやりとりの中から、ケイト一家の過去、姉妹の関係、ケイトと母の関係、そしてボビーの身の上がわかってくるが、その小出しの仕方がいい。特に、ケイトの母がボビーに満足していない、娘はもっと条件のいい男を狙えると思っている風な所がイヤーな感じ、かつリアルで苦笑した。
 なお、緑色パートは犬が名演!私はどちらかというと犬が苦手なのだが、本作に出てくる犬は全然美形じゃないけど性格良さそうですごくかわいいと思った。