石田千著
四季折々の食べ物の話が楽しい随筆集。著者の随筆は、地味な食べ物(煮豆とか卵焼きとか・・・)が本当においしそう。主に外で食べるごちそうではなく、家で作って食べるものとか、ごく身近な人がつくってくれたものが多いのも身近に感じられる。いわゆるグルメエッセイではなく、日々のご飯でありおつまみである。お酒も好まれる方なのだが、こちらは私はわからないんだよなぁ。お酒好きの人が読むと、また違ったおいしそう加減が味わえるのかもしれない。またスイカ割りエピソードのような、会社員(多分)時代のエピソードがずいぶん楽しそうなので、ちょっと羨ましくなった。一昔前の会社仲間の様子という感じがする。今まで読んだ著者の随筆集と比べると、ちょっと湿度が高いというか情緒的に水分過多かなという気がしたが、今はいない人へのノスタルジーが含まれているからか。