明王朝期の中国。皇帝に仕える秘密警察のような組織・錦衣衛はその強さ・冷酷さから恐れられていた。ある日金衣衛のトップ・青龍(ドニー・イェン)は部隊を引き連れて謀反の疑惑のかかっている大臣宅へ向かう。しかし、陰謀に巻き込まれて自分が追われる身に。潔白を証明し謀反を防ぐ為、青龍は反撃を決意する。監督はダニエル・リー。
 サブタイトルの14BLADESは、青龍が持っている武器(見た目は箱)のこと。箱の中に14の武器が仕込んであるのだ。作動するときに歯車がカタカターっと作動する(わざわざCGで歯車見せてくれるあたりがうれしい)だけでワクワクする。率直に言って武器が14つの必要は全くないのだが(笑)、このあたりのセンスは少年漫画的でとっても楽しい。欲を言えば武器の一つ一つを「説明しよう!」的に音声とテロップでやさしく図解&全ての武器に見せ場がほしかった。どうせ漫画的ならそこまでやってくれたほうが燃える。
 ストーリーは非常に大味で、伏線をうまいこと仕込もうとか繊細な心理ドラマを盛り上げようという意欲は感じないのだが(ヒロインとのロマンスが王道なのだが展開はしょって唐突なので、笑ってしまった)、アクションシーンが見所のスター映画としては、ベタ中のベタで正解なのだと思う。途中、砂漠の盗賊として脈略なくイケメン俳優が出てきて、しかも結構おいしいところを持っていくのも、スターを楽しむ為の映画だと思えば納得だし、やはり出演者に華があるなと思った。
 主演のドニー・イェンはさすがの貫禄で、アクションも見ごたえある。『イップ・マン』の時とは全く異なる、冷酷で無粋な男役なのだが、こういうのもいい(長髪はあまり似合わないが)。アクションに華があって、やっぱりスターなんだなーと実感。他の俳優のアクションも、飛び道具系だったり、妖術系(美女が残像拳を使うのです)だったりと、かなりマンガっぽいのだが、武器のギミックと合わさってそこが楽しい。
セットにしろロケにしろ、お金がかかっていることがわかる、多分中国では大作級なんだろうなとわかる作品だった。大々的なロケができる作品はやっぱり見ていて楽しい。