年金生活をしている50代の男、フランク・モーゼス(ブルース・ウィリス)。独身生活はどことなくさびしく、唯一の楽しみは保険会社の年金担当員サラ(メアリ=ルイーズ・パーカー)と電話で話すことだ。ある夜、フランクは何者かに襲撃される。実は彼は元CIAの工作員。そして襲ってきたのもCIAだった。フランクは行きがかり上巻き込まれたサラを伴い、かつての仲間達を訪ねるが。監督はロベルト・シュヴェンケ。
冒頭、フランクの一人暮らしを映すシークエンスが続く。いたって地味な中年男性の一人暮らし。季節は12月で周囲の家はクリスマスディスプレで華やかだ。周囲に気兼ねして自分も(やっつけ仕事的に)クリスマスの電飾を出したり、何かと理由を作ってサラに電話したりするフランクのうら寂しさがおかしいやら切ないやらなのだが、これが一転して派手なドンパチに。この導入部は、作品に対する事前情報がなければかなりフックがあって、なかなかいいと思う。残念ながら予告編で彼(ら)の正体は割れてしまっているので、まあこうなるんだろうなと思ってしまい残念。「えっこのおじさん何なの!?」とびっくりできる何も知らない状態で見てみたかった!でもこれ以外に予告編の作りようがないし宣伝のしようもないよなぁ・・・。うーんジレンマです。
フランクが昔の工作員仲間を集めてチーム再結成!なのかと思ったら、案外フランクの独り舞台。そもそも「チーム」というわけでもなく、過去にも敵同士のことがあったり(ヴィクトリアは元MI6だしイワンはロシア大使館員)、“同業者”という程度なのだが。怪演していたジョン・マルコヴィッチはともかく、モーガン・フリーマンとヘレン・ミレンは勿体無い使い方だったなぁと思う。
同時に、ブルース・ウィリスの現役スター感はすごいなーと感心。予告編でも使われている、パトカーから降りつつ銃を構えるショットとかかっこよすぎるのだ。お腹が若干ぽっこりしているのも、今に始まったことではないがつるっと禿げ上がっているのも(サラにはがっかりされていたけど)、全然問題ありません。この人はベースにキュートさがあるのが強みだよなぁとつくづく思った。本作でも、サラに事態を説明しようとしても全然納得されなかったり(そりゃそうだ)、サラが愛読していると知って自分もハーレクイン読んでみたり(しかもまんざらでもなさそう)と、スゴ腕のはずなのに妙に弱気だったりロマンチストだったりと、どこかかわいい。
登場人物がスゴ腕エージェントばかりのわりには、作戦は敵味方共に大雑把だが、そこはまあご愛嬌。俳優たち(というか主にウィリスとマルコヴィッチ)の魅力で見られてしまう。これもスター映画の醍醐味といえば醍醐味か。
冒頭、フランクの一人暮らしを映すシークエンスが続く。いたって地味な中年男性の一人暮らし。季節は12月で周囲の家はクリスマスディスプレで華やかだ。周囲に気兼ねして自分も(やっつけ仕事的に)クリスマスの電飾を出したり、何かと理由を作ってサラに電話したりするフランクのうら寂しさがおかしいやら切ないやらなのだが、これが一転して派手なドンパチに。この導入部は、作品に対する事前情報がなければかなりフックがあって、なかなかいいと思う。残念ながら予告編で彼(ら)の正体は割れてしまっているので、まあこうなるんだろうなと思ってしまい残念。「えっこのおじさん何なの!?」とびっくりできる何も知らない状態で見てみたかった!でもこれ以外に予告編の作りようがないし宣伝のしようもないよなぁ・・・。うーんジレンマです。
フランクが昔の工作員仲間を集めてチーム再結成!なのかと思ったら、案外フランクの独り舞台。そもそも「チーム」というわけでもなく、過去にも敵同士のことがあったり(ヴィクトリアは元MI6だしイワンはロシア大使館員)、“同業者”という程度なのだが。怪演していたジョン・マルコヴィッチはともかく、モーガン・フリーマンとヘレン・ミレンは勿体無い使い方だったなぁと思う。
同時に、ブルース・ウィリスの現役スター感はすごいなーと感心。予告編でも使われている、パトカーから降りつつ銃を構えるショットとかかっこよすぎるのだ。お腹が若干ぽっこりしているのも、今に始まったことではないがつるっと禿げ上がっているのも(サラにはがっかりされていたけど)、全然問題ありません。この人はベースにキュートさがあるのが強みだよなぁとつくづく思った。本作でも、サラに事態を説明しようとしても全然納得されなかったり(そりゃそうだ)、サラが愛読していると知って自分もハーレクイン読んでみたり(しかもまんざらでもなさそう)と、スゴ腕のはずなのに妙に弱気だったりロマンチストだったりと、どこかかわいい。
登場人物がスゴ腕エージェントばかりのわりには、作戦は敵味方共に大雑把だが、そこはまあご愛嬌。俳優たち(というか主にウィリスとマルコヴィッチ)の魅力で見られてしまう。これもスター映画の醍醐味といえば醍醐味か。