ベテラン傭兵のバーニー(シルベスター・スタローン)は、ナイフ使いのリー(ジェイソン・ステイサム)やマーシャルアーツの達人ヤン(ジェット・リー)らから成るチーム「エクスペンダブルス」を率いている。ある日チャーチ(ブルース・ウィリス)なる正体不明の依頼人から、南米の島ヴィレーナの軍事独裁者を暗殺してほしいという依頼が入る。
 監督・脚本・主演をスタローンがこなし、往年のアクション俳優が勢ぞろいした。豪華は豪華なのだろうが、この豪華さは80年代のアクション映画を熟知していないと味わえないんだろうなぁ・・・。スタローンは『ランボー』のようなゲリラ戦だといいんだけど、サシの肉弾戦などはあまり撮るのが上手くない。近年主流になっている、臨場感を増す為にやや手ブレ風カメラ、更にカットを細かく割りすぎていてアクションシーンが細分化されてしまい、一連の流れを楽しめない。カーアクションも頑張っている割に撮影が下手なので不完全燃焼。勿体無い。アクション映画としての面白さは正直あまり感じなかった。
 ただ、だから本作がつまらなかったかというと、そうでもない。スタローンをはじめとするおじ様方、そしておじ様方に囲まれたステイサムがとにかく楽しそう。生き生きと破壊活動にいそしんでいらっしゃるので、とても和む。この面子の中だと若者扱いなステイサムにも和む。スタローンさんたちをニコニコを見守る為の映画だと思うので、そのへん思い入れのない人にはかなりキツいだろうが。
 ストーリーが緩慢に見える要因としては、各キャラクターにちゃんと見せ場を作ってあげようという配慮が裏目に出たということがあるのでは。スタローンは多分優しい人なんだろうな・・・。本作ではメンバー全員のお父さん的なポジション。息子的なステイサムとの掛け合いがかわいかった。ヒロインに対しても、どちらかというと父親的なスタンスで望むところが面白い(キスでなくてハグなのね)。
 なお、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツネガーがゲスト出演しているのだが、シュワルツネガーのスターオーラが著しく失われている。もう政界の人なのか。対してウィリスのスター現役感が半端ない。正直主演のスタローンより全然現役ぽい。それをそのままフィルムに映し出してしまうスタローンは、やっぱりいい人なのかも。なお、一部でひんしゅくをかっていた日本版オリジナルのエンドロール曲は、思ったほど違和感ない。映画、曲の双方に思い入れがないからかもしれないけどね。