西暦2314年。私設武装組織ソレスタル・ビーイングの活躍によりかろうじて平和を取り戻した地球。しかし、大昔の木星探査船が発見されたことが契機となり、人類最大の危機が訪れた。ガンダムマイスター達は再び終結するが。
 TVシリーズから直結した完結編となる劇場版(TVシリーズのみでもちゃんと終わってはいる)。監督はTVシリーズと同じく水島精二。TV版では2部構成だったが、劇場版は若干尺が長いとはいえ1本でまとまっており、分割方式が増えてきた中では好印象だった。
 申し訳ないが私はガンダムの良いファンとはお世辞にも言えず、本作もTVシリーズはふわーっとした印象でしか見ていなかったもので、恥ずかしながら今だに設定の細部(特に組織・人物相関図)をよくわかっていない。なので、本作を見て釈然としないのが自分の理解度のせいなのか映画の造りのせいなのかがよくわからないんですよ・・・。TVシリーズもなのだが、描こうとしていることのスケールが製作側のキャパを超えているんじゃないかなーという印象は受けた。
 ただ、設定の整合性等あまり気にしなければ、そこそこ面白く見ることはできる(多分ガンダムよく知らなくても)。特に戦闘シーンは派手で結構楽しんだ。多少何が起こっているのかわからなくてもいいからスピード感重視でいこう、という意向なのか。賛否割れそうだが私はありの方向で。また、TVシリーズに出てきたキャラクターを極力出してあげようというサービス精神は旺盛。そんなにがんばらなくてもいいなーとちょっと思ったが。
 「わかり合う」ことをテーマとしたシリーズだが、本作の展開からすると、共通の強大な敵が存在しないと、ないしは全人類が同時に強烈な宗教的体験でもしないと人類が人種・国家・文化を越えて手を携えるのは無理なんじゃないの?というところに着地してしまっているように思うが、これは製作側の本意なのだろうか。それとも結果的にそういう印象を与えるようなものになってしまったのだろうか。