たむらまさき、青山真治著
映画キャメラマン、たむらまさき。彼のキャリア、映画界の動きを、新宿ゴールデン街を主な舞台に映画監督・青山真治が聞き取りした一冊。青山によれば、たむらはインタビュアー泣かせだそうだが、本著では自分の生い立ちからキャメラマンとなったきっかけや、様々な監督とのエピソードを披露しており、聞き手の上手さもあったのだろうなと思う。あの頃の日本映画界、また新宿の街は熱気があった、という懐古趣味な話になりそうなところがそうはならないところがいい。当時の映画人コミュニティの記録をちゃんと残しておきたい、という意欲がそれを上まっている。日本映画史における証言として貴重なのでは。映画の現場ってこういう感じで動くのか~という面白さも。