モーリス・G・ダンテック著、平岡敦訳
シベリアンマフィア、GRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)、新興宗教団体、科学者、暴走族らが1人の分裂症の女性マリ、正確には彼女が宿している「何か」を巡って大抗争を繰り広げる。様々なSF要素が思いっきり詰め込まれていて、SF知能指数の低い私にはちょっとついていくのが大変だった。ただ、SF度が高くて読みにくいのか、小説としてごちゃごちゃしていて読みにくいのか判断に困るところはある(笑)。ウイルスによる変革、遺伝子操作、全ての存在を結びつけるネットワーク等は近年のSFのお約束なのか?世界を広く知覚する能力はそんなに魅力的なのかな・・・。しかしそれぞれの要素がうまくかみ合っていないような・・・。そもそもなぜ分裂症?(今は分裂症という言い方はしないのだろうが)。分裂症が本作に出てくるような症状なのかはともかく、その特性が彼女が宿す「何か」の特性とどう関連づいているのかがいまいちよくわからない。ちなみにマチュー・カソヴィッツが本作を映画化しているそうだが、どう纏めたんだ・・・見当がつかない。