ニューヨークから元内閣総理大臣の私生児として、咲(早見沙織)と共に帰国した滝沢朗(木村良平)は、“東のエデン”のメンバーと合流し、セレソンゲームを終わらせようとする。同時に、他の競れ損たちもそれぞれの計画を進めていた。
 映画としての評価は劇場版Ⅰ、Ⅱともに見ないとわからないよなと思っていたのだが、2本みてもやはり、なぜ一貫してTVシリーズにしなかったのか疑問だ。TVシリーズは次回への引きが上手かったのだが、30分ずつ毎週見ていくというフォーマットに向いた作品だったのではないかと思う。映画2本に納めるには、エピソードが多すぎだった。
 やはり、何をしていたのか、何者なのか分からないセレソンが残ってしまったのはペース配分の失敗だろう。また、セレソンゲームの終わり方も疑問。既に動いているゲームなので、その後始末どうするの?!と気になってしまった。主催者が無責任すぎるだろう。上から目線で下に丸投げされてもなぁ・・・。これだったらセレソンゲームやらなくてもよかったんじゃないかという気がしてしまう。はっきり、テロリスト側からの物語にしたところは、もうちょっと踏み込んで見てみたかった。
 世代間闘争(というほどではなく双方からの反感といった方がいいのかもしれないけど)を絡めていこうという意図はわかるのだが、最後の方がとってつけたようになってしまった印象。まとめようとしてまとめきれなかったのでは。また、現実世界の変化の方が早すぎて、本作の中の価値観には既に今更感が出てしまったのは不幸としか言いようが無い。製作に時間がかかるという点でも、劇場作品にしたのはベストとは言えなかったのではないかと思う。
 個人的には、どうも神山健治監督が持っている社会観がぴんとこない。特にニートの認識が、それ既にニートじゃないんじゃないかと・・・。